米東部メリーランド州アナポリスの新聞社キャピタル・ガゼットの事務所に28日、
銃を持った男が押し入って発砲し、警察当局者によると、5人が死亡した。負傷者も数人いる。
警察は容疑者の男を拘束した。動機を追及している。
事件当時、現場にいた同紙の事件担当記者はツイッターに、男が事務所の外からガラスのドアを撃ち、
スタッフに発砲したと書き込んだ。この記者は机の下に隠れ、
容疑者の男が銃弾を装填(そうてん)する音を聞いたという。
米メディアによると、使われたのは散弾銃。現場に爆発物があるとの情報があり、警察の爆発物処理班が出動した。
容疑者の男は白人で20代とみられる。CBSテレビによると、指先を傷つけた痕がある。
指紋で警察に身元を特定されるのを避けようとしたとみられる。
キャピタル・ガゼットは同州ボルティモアの有力紙、ボルティモア・サンの傘下にある。
警察当局はボルティモア・サンの編集局にも警戒のため要員を派遣した。
ニューヨーク市警は大事を取ってニューヨークの主要メディアの本社などに警官を配置。
中西部ウィスコンシン州を訪れていたトランプ大統領も事件の報告を受けた。
トランプ氏は「犠牲者に哀悼の意をささげる。初動対応に当たった人たちに感謝したい」とツイッターに投稿した。
銃撃現場上空からの映像によると、警察当局がキャピタル・ガゼットの事務所があるビルの周辺数百メートルを封鎖。
付近にいた人々が両手を上げながら避難した。(共同)
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180629/k00/00e/030/215000c