ニューデリー(CNN) インド北部が29日のモンスーン入りを前に暴風雨や落雷に見舞われ、
28日以来、48人が死亡した。
ウッタルプラデシュ州では、落雷や倒木、壁の倒壊などで16人が死亡した。
州当局によれば、4〜5月にかけての暴風雨による死者は200人に達しているという。
特に地方では被害が大きく、当局は住民に注意を促すとともに、
安全対策について啓発する活動を続けている。
隣のビハール州では19人が命を落とした。このうち11人は雷に打たれ、8人は強風が原因で死亡した。
州災害対策当局は、地元テレビ局などを通じて警戒を呼びかけている。
内務省によると、ビハール州の南のジャルカンド州では13人が死亡した。
インド気象庁によると、同国南部は予報より3日早く、29日にモンスーンの雨季に入った。
前線は北上を続け、1カ月以上かけて全土を覆う見通し。雨量は平年並みと予想している。
インドの経済は主要国の中でも特に天候に左右される部分が大きい。
2兆1000億ドルのGDPのうち、農業は約18%を占める。
6〜9月のモンスーンの季節の雨量は、年間降雨量の3分の2以上を占める。
インドの農地の63%は灌漑(かんがい)設備を利用できず、モンスーンの降雨に依存している。
関連ソース画像
CNN
https://www.cnn.co.jp/world/35119969.html