東ティモールで12日に投票があった国会議員選挙(一院制、定数65)の開票結果が28日、公表された。
独立の英雄グスマン元首相が率いる野党連合・国会多数派連合(AMP)が過半数の34議席を獲得し、政権交代となる。
国家選挙委員会から集計結果の報告を受けて審査した上訴裁判所の発表によると、
選挙前に少数与党だった東ティモール独立革命戦線(フレテリン)は23議席で、
昨年9月の内閣発足から1年足らずの短命に終わる。投票率は80・98%。
選挙は昨年7月に実施されたばかりだったが、その後の国会は、
過半数を占める野党の反対で予算など重要法案が通らず、行政が滞った。
政局打開を狙ってルオロ大統領が今年1月に議会を解散。再選挙が今月12日に実施された。
今後は6月上旬に国会が開かれ、過半数のAMPから首相が指名されたうえ、
同中旬に新政権が発足する見込み。新首相はグスマン氏かルアク元大統領のどちらかとみられている。
同国ではこの間、非常措置として昨年度予算額の12分の1を毎月、国庫支出している。
ただ、新規事業や役人の出張が制限されるなど停滞が続いている。
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL5X4Q7DL5XUHBI00R.html