米財務省は、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)が「大規模な」為替ネットワークを運営し、
ドル資金を調達しているとして、アラブ首長国連邦(UAE)と共にこの調達網を遮断するための制裁措置を講じたと発表した。
米国による対イラン制裁は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が8日、イラン核合意からの離脱を決めて以降初めて。
財務省は、この調達網を通じて「数億」ドル相当の資金が両替えされたと指摘。IRGCとつながりがあり、
ネットワークを構成するイランの6個人・3団体に制裁を科すと発表した。
また同省は、イラン中央銀行はIRGCの工作の「共犯」だと名指しで非難。同銀がネットワークを支援し、
複数のオフショア銀行口座に保有する資金にアクセスできるようにしたと主張している。
スティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)米財務長官は、
イランの政府と中銀はIRGCの「コッズ部隊(Quds Force)」による「有害な活動」に資金を与えるため、
UAE国内の事業体へのアクセスを乱用し、目的を隠して米ドルを調達したと説明した。
また、同部隊による「有害な活動」の例として「地域の代理組織」に対する資金と武器の供与を挙げた。
今回の新制裁は、IRGCの為替ネットワークを世界のドル取引から締め出すことを狙いとしたもので、
米国の個人・企業はこのネットワークとの取引を禁じられる。(c)AFP
画像:イランのリアル紙幣(左)と初代米大統領ジョージ・ワシントンの肖像の描かれている米国の1ドル紙幣
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