フランスのマクロン大統領は、軍の幹部らを前に演説を行い、
15年以上前に廃止された徴兵制度を復活させる考えを示し、
相次ぐテロの脅威に備えるためなどとして18歳から21歳の男女に対し、
1か月間の兵役という形で導入を目指すと見られます。
フランスのマクロン大統領は19日、海軍の基地がある南部のトゥーロンで、
軍の幹部や兵士を前に年頭の演説を行いました。
この中で、「すべての国民を対象にした徴兵制度に向けて取り組み、実現させる」と述べ、
2002年に廃止となった徴兵制度を復活させる考えを示しました。
マクロン大統領は、去年の大統領選挙で、
相次ぐテロの脅威に備えるためや国民の団結を強めるためだとして18歳から21歳の男女に対し、
軍による訓練を中心とした1か月間の兵役の義務化を公約に掲げていました。
今後、この公約に沿った形で導入を目指すと見られますが、徴
兵制度の復活には、その効果を疑問視する声や多額の費用がかかるという批判もあり、
実現に向けて曲折も予想されます。
NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180120/k10011295281000.html