2017.6.13 19:05
【モスクワ=黒川信雄】ロシア極東からの報道によると、欧州や豪州、日本などからの観光客約40人が13日までに北方領土・択捉島に上陸した。露カムチャツカ半島からのクルーズ船で入ったという。日本人の身元は不明だが、ロシアの査証(ビザ)を取り、択捉島に上陸したとみられる。
日本政府は北方領土におけるロシアの主権を認めることにつながりかねないため、日本人および第三国の人間がロシアのビザを取り北方四島を訪れる行為を一切認めていない。日露が協議を進める北方領土における共同経済活動では観光分野での協力も視野に入れているとされるが、今回の問題への日本政府の対応が注視されそうだ。
報道によると択捉島に上陸したのは日本人のほか、英国、オーストラリア、スイス、オランダ、ニュージーランドからの観光客ら。ロシア人を含めると50人規模の団体という。択捉島では動植物観察などを行い、計約6時間同島に滞在したという。
http://www.sankei.com/smp/world/news/170613/wor1706130035-s1.html