【ソウル聯合ニュース】経営権継承を目的に韓国・サムスングループ傘下企業の不当な合併を指示・承認したとして資本市場法違反などの罪に問われた同グループ経営トップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子会長の控訴審判決が3日、ソウル高裁であった。高裁は一審に続き、無罪判決を言い渡した。
高裁は李氏と共に罪に問われた元グループ未来戦略室長の崔志成(チェ・ジソン)氏と元同室戦略チーム長の金鍾重(キム・ジョンジュン)氏、元同室次長の張忠基(チャン・チュンギ)氏ら13人にも一審と同様に無罪を言い渡した。
李氏はサムスングループ傘下の第一毛織とサムスン物産の合併を巡り、最小の費用で経営権を安定的に継承し、自らのグループ支配力を強化するため不正な取引や株価操作、不正会計などに関与したとして、資本市場法違反や背任のなどの罪で2020年9月に起訴された。一審は3年5カ月に及ぶ審理を経て、昨年2月に李氏に無罪判決を言い渡した。
二審で高裁は、両社の合併が李氏の経営権継承と支配力強化のために不当に行われたとする検察の主張を認めなかった。また、両社の合併報告書が同氏の経営権継承のために改ざんされたという主張も受け入れなかった。検察は懲役5年と罰金5億ウォン(約5300万円)を求刑していた。
聯合ニュース 2025.02.03 16:18
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