政府観光局(JNTO)は15日、2024年の訪日外国人客数(推計値)が累計3686万9900人だったと発表した。新型コロナウイルス禍前の19年(3188万2049人)を大幅に上回り、過去最多を更新した。また、観光庁は24年の訪日客の消費額(速報)も発表し、23年比53・4%増の8兆1395億円で過去最高を更新した。
24年12月の訪日客は348万9800人。前年同月比27・6%増、19年同月比でも38・1%増で、単月として過去最高を更新した。クリスマスや年末年始に合わせて旅行需要が高まり、統計開始以来初めて単月で340万人を突破した。
24年累計の訪日客は、国・地域別でみると、韓国881万7800人▽中国698万1200人▽台湾604万4400人▽米国272万4600人――など。
年間の消費額もこれまで過去最高だった23年を大きく上回り、初めて8兆円を超えた。費目別構成比は、宿泊費33・6%(2兆7366億円)▽買い物代29・5%(2兆3994億円)▽飲食費21・5%(1兆7460億円)――などと続いた。1人当たりの旅行支出は23年比6・8%増の22万7000円だった。
政府は30年に訪日客6000万人、消費額15兆円の達成を目標に掲げ、地方誘客の促進のほか、過度な混雑やマナー違反などオーバーツーリズムへの対策を強化している。【佐久間一輝】
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