インドネシアを訪れている石破総理大臣は、まもなくプラボウォ大統領との首脳会談に臨みます。安全保障分野での協力を進めるため高速警備艇を供与する方針を伝えるとともに、外務・防衛の閣僚協議の早期開催などで合意したい考えです。
石破総理大臣とインドネシアのプラボウォ大統領の首脳会談は、首都ジャカルタ近郊のボゴールにある大統領宮殿で歓迎式典に続いてまもなく始まります。
ともに去年10月に就任し、それぞれ防衛大臣や国防相を務めてきた経歴なども踏まえ、石破総理大臣としてはまずは首脳どうしで信頼関係の構築を図りたい考えです。
また海洋進出を強める中国も念頭に、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性を確認し、安全保障分野での協力強化で一致したいとしています。
具体的には、日本が同志国の軍隊に防衛装備品などを提供するOSA＝「政府安全保障能力強化支援」を活用し、高速警備艇を供与する方針を伝えるとともに、外務・防衛の閣僚協議、いわゆる2プラス2の早期開催などで合意したい考えで、会談のあと両首脳がそろって成果などを説明することにしています。
アメリカのトランプ次期大統領の就任を控え国際情勢に不透明感も出る中、石破総理大臣としてはASEANの大国インドネシアとの協力を着実に進め、地域の安定につなげたいというねらいがあります。
NHK NEWS WEB 2025年1月11日 11時46分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250111/k10014690741000.html
