■首謀者の「正体」
「富士山が見えない」という理由でヒノキ23本が無断伐採された
山梨県富士河口湖町にある中国資本ホテルが「あなたの家の木のせいで富士山がよく見えない」という理由で隣人宅のヒノキを無断で伐採、さらに除草剤を注入した事件。
前編記事『「私たちは日本の警察には捕まらない」…隣人のヒノキを無断伐採した中国資本ホテルの実行犯が逮捕、実刑判決も首謀者の中国人経営者は「国外逃亡」』でも紹介したように、器物損壊の罪に問われた実行犯の中国人男性に対し、甲府地裁は12月2日、求刑通り罰金30万円の判決を言い渡した。
被害者の井上さん(仮名)は、こう安堵する。
「この件は本来、隣人とのトラブルなので内々の話し合いで収めたいと考えていました。ところが、ホテル側からは誠意ある対応が一度もなく、あまりにも倫理観が欠如していたため告発を決意しました。被害発生から3年近く経ちますが、まずは実行犯に対する処分が決まって安心しました」
前代未聞の行為に及んだのは、富士河口湖町の別荘地にあるKホテル。開業はコロナ渦の2020年12月。経営母体はAという中国籍の男性が代表を務めるM社だ。
「実行犯グループのうち主犯のRという中国人男性が今年9月4日に器物損壊罪で逮捕されました。RはAの旧知の人物であり、Kホテル建設時には造園の仕事を担当しており、『Aからの依頼を受け、犯行に及んだ。他人の土地だとわかっていたが、無断で侵入し、毒を入れて木を切った』と容疑を認めました」(井上さんの代理人)
実行犯のRはA氏から80万円で依頼され、無断伐採と除草剤注入を請け負ったという。
判決後、裁判官から通訳を通じて「被害者に対し、誠意ある対応をするように」と念押しされた実行犯のRは頭を下げた。一方、首謀者であるホテルの経営者A氏は、Rが逮捕された翌日に姿を消した。
「実行犯の逮捕を受け、Aは妻子を置いて翌9月5日に出国し、現在も行方がわからない状態です」
いったいどういう人物なのか。A氏を知る人物は言う。
「Aというのは通名であり、彼もその奥さんも中国籍です。Aの日本滞在歴はそれほど長くなく、日本語を話すこともできません。彼がオーナーを務めるM社は荒川区に事務所を構えており、Kホテルのほか、ジャパニーズウィスキー専門のウイスキー博物館や日本語学校を運営しています」
■銀座でジャパニーズウイスキー博物館
河口湖にあるKホテル。近くには有名女優の別荘も建つ
A氏の会社が運営するウイスキー博物館は、東京・銀座の有名ビルのワンフロアをすべて貸し切った店舗であり、中国をはじめ海外で需要が高い国産ウイスキーが揃う。特に豊富なのがサントリーのヴィンテージウイスキーで、店内には創業者・鳥井信治郎と二代目・佐治敬三のツーショット写真が飾られており、蒸留所の歴史を紹介するコーナーもある。博物館という名前もあり、サントリーの関連施設かと思わせるが、サントリーによれば「一切関与していない」という。
訪れる客は、9割が外国人。店員はたどたどしい日本語だが、名刺には日本名が書かれていた。男性スタッフは「在庫は数万点。その価値は総額で数十億になる」などと話していたが、A氏の名前を出した途端、顔色を変え「不在です。ホテルの件は何もわかりません。弁護士に連絡してください」と話し、記者から離れた。
(略)
■対岸の火事ではない
井上さん宅やKホテルがある高台からは富士山がよく見える
近年、富士山が見渡せる観光地では中国資本によるホテルや旅館の買収が進んでいるが、地域住民は様々なトラブルに巻き込まれている。トラブルの原因の多くは、中国人オーナーが日本の常識を無視して大陸の感覚で物事を強引に進めることだ。井上さんは次のように訴える。
「河口湖は中国資本が増え、北海道のニセコみたいになっていますが、同じ中国人でも長く住んでいる人はルールを守っています。国民性が違うことは理解していますが、日本に来たら最低限の日本のルールを守ってほしい。彼らにとっては小さな問題かもしれませんが、我々にとっては大問題です。
やりたい放題は許されませんし、逃げ得も許されるものではない。問題があったとはいえ、隣人関係は続きます。ホテルには残されたスタッフもいます。経営者としてしかるべき対応をしてほしい」
A氏の帰国はあるのか。事件の解決はまだ先だ。
現代ビジネス 24.12.05
https://gendai.media/articles/-/142535
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http://2chb.net/r/news4plus/1733195674/