日本の文部科学省が19日に公開した中学校の歴史教科書の追加検定結果に言葉を失った。
韓日両国政府が歴史で対立しながらも守ってきた度量の広さを越えた「暴挙」だと言わざるをえない。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は、過去2年間に続けてきた対日「屈辱外交」がこのような歴史歪曲につながったのではないかを省みて、
対日政策を根本的に再検討しなければならない。
文部科学省はこの日、極右的・復古的な歴史の記述で日本国内でも大きな懸念をもたれている令和書籍の中学歴史教科書2点について、
「問題ないと判断した」として、検定に合格したことを発表した。
この教科書の歴史歪曲のなかで特に驚くべきことは、乙巳条約(第2次韓日協約、1905年)と日本軍「慰安婦」についての説明だ。
日本は、長きにわたり過去の植民地支配を「合法」だと主張しながらも、韓国人がそれを自発的に望んだとしたり
「正当な支配」だったという内容を主張することはなかった。
菅直人首相談話(2010年)で、韓国の人々が「その意に反して行われた植民地支配によって」傷を受けたと認めたことが良い例だ。
しかし今回は、植民地支配の扉を開いた乙巳条約について高宗が「満足」し、
一部の大臣の反対を「自ら説得して調印に達することになった」という衝撃的な主張を認めた。
問題の記述は、伊藤博文が条約を強制的に締結した後の1905年12月8日に天皇に送った復命書を参考にしたとみられる。
しかし、乙巳条約が脅迫のもとで強制的に締結されたことは、条約の「形式的合法性」を主張する日本の学者でさえ認めるものだ。
合法派の代表といえる明治大学の海野福寿名誉教授も2000年の研究で、この一節について、
高宗は最小限の効力の期限を設定して奪われた外交権の回復を期待したが、伊藤博文はそれを逆利用し、
皇帝の要求を受け入れて修正したことで裁可の証拠とみなしたと指摘している。
伊藤博文の欺瞞を高宗が同意したということの証拠にした嘆かわしい歴史歪曲だ。
慰安婦についても、日本は「法的責任」を否定しただけであり、慰安婦の移送や慰安所の運営・管理などについては、
「(日本)軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた」(2015年慰安婦合意)と認めている。
しかし、令和書籍の教科書は、「報酬を得て働いた」として日本の責任を否定する内容だけを羅列している。
韓国政府は、2020年と2021年の検定では不合格となったこの極右教科書が、今年はなぜ通過したのかを確認しなければならない。
「大使招致」という形式的な抗議で穏便に済ませようとしてはならない。
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4/22(月) 7:19配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9f4d918c5a3b8f8dc1f70b910d9d12a94d7bb07
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