2023年、英紙「テレグラフ」は日本で訪れるべき都市として「富山」を推し、2024年、米紙「ニューヨーク・タイムズ」が「今年行くべき世界の52ヵ所」に選出したのは、「山口」だった。
共通点はその歴史と食文化の豊かさ、そして東京や京都などと比べ、「観光客でごった返していない」という点だ。世界が新型コロナウイルス前と同様に動きはじめたいま、人々はよりリラックスできる場所への旅を求めている。
米紙「ワシントン・ポスト」も2月1日、「人混みを避けて訪れるべき旅先」を発表。旅の専門家に聞いた穴場スポットに加え、自然や食文化などが総合的に評価され、12の場所が選出された。
そのリストのなかで、イタリアのブラッチャーノやコロンビアのポパヤンといった聞き慣れない地名と並んで選ばれたのが、日本の「福井」である。
「2024年、日本の観光客数はパンデミック前を上回る可能性がある。拡大する都市部を脱出して日本のもっともスピリチュアルな部分を見たいなら、福井に行こう」。同紙はそう書き、東京の旅行会社「ラグジュリーク」の取締役兼CEO眞野ナオミのおすすめを紹介。「寺社、温泉、アート、食(特に越前蟹)」、そして忘れてはならないのが、曹洞宗の大本山「永平寺」だと伝える。
また、3月16日に敦賀までの延伸運行を開始する北陸新幹線についても触れ、東京から福井まで3時間で行けると紹介する。
このリストには、他にも米国ノースカロライナ州アシュビルや、スコットランドのオークニー諸島などが掲載され、アジアからは福井とともにインドネシアのスンバ島が選ばれた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f0c64bdd5b09fbe225ccf785b2b83c1a21250d9