昨年の暮れ、わが国及び台湾周辺において、中国とロシアの海軍や空軍の艦艇及び航空機が共同演習を行うなどの挑発的な活動を実施した。また、北朝鮮もこれに呼応するように弾道ミサイルなどを発射した。令和5年の荒波を予感させるようなこれら軍事行動にはどのような意味があるのか。それぞれの活動を振り返りながら考えてみたいと思う。
ー中略ー
・中国海軍空母打撃群の演習
・航空機の活動
・北朝鮮もこれら中露の軍事活動に呼応か
(ここまで省略)
・われわれが今なすべきこと
結言すれば、中国の台湾侵攻が現実味を帯びてきた中で、ロシアや北朝鮮のスタンスが次第に明らかになってきたということである。つまり、「台湾侵攻に際して米軍や自衛隊を始めとする多国籍軍がこれに関与すれば、ロシアも北朝鮮も座視しない」という姿勢であり、これは第3次世界大戦へと繋がる可能性が大きいということである。
令和4年は、ロシアによるウクライナ侵攻で、欧州方面において第3次世界大戦が勃発することが危惧されていたが、令和5年以降はこれに加えて東アジアにおいてもその可能性が危惧される事態になってきた。今わが国では、敵基地攻撃能力保有の是非や防衛費増額の財源などがクローズアップされている状況にあるが、悠長な議論とは裏腹に危機は次第に差し迫ってきている。
本稿でも述べたように、中国は最近になって台湾などへの軍事挑発をエスカレートさせており、最早武力による台湾統一を隠そうともしていない。そして中国は、米軍を始めとする多国籍軍がこれに介入することを可能な限り阻止すべく、自国の軍事力を増強するだけでなく、ロシアなど周辺国も巻き込むことによって、第3次世界大戦へと拡大することを恐れて米軍などが介入をためらうことを狙っているものと見られる。
中国によるわが国尖閣諸島への度重なる挑発行為もその一環であろうと筆者は考えている。中国が台湾へ武力行使する際には、これに先んじて陽動目的で尖閣諸島を占拠するなどの軍事行動に出る可能性は大きい。
つまり、中国が台湾への武力統一を企図した場合には、極めて高い確率でわが国は巻き込まれることになるということだ。これに備え、われわれは何よりもまず、憲法も含め、有事を見越した法整備を急がなければならないのである。
鈴木 衛士(元航空自衛隊情報幹部)
だいぶ省略したので全文はソースから
1/18(水) 6:03配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed833c282d46bb1bc0259b9e07875ac699b6816e
ー中略ー
・中国海軍空母打撃群の演習
・航空機の活動
・北朝鮮もこれら中露の軍事活動に呼応か
(ここまで省略)
・われわれが今なすべきこと
結言すれば、中国の台湾侵攻が現実味を帯びてきた中で、ロシアや北朝鮮のスタンスが次第に明らかになってきたということである。つまり、「台湾侵攻に際して米軍や自衛隊を始めとする多国籍軍がこれに関与すれば、ロシアも北朝鮮も座視しない」という姿勢であり、これは第3次世界大戦へと繋がる可能性が大きいということである。
令和4年は、ロシアによるウクライナ侵攻で、欧州方面において第3次世界大戦が勃発することが危惧されていたが、令和5年以降はこれに加えて東アジアにおいてもその可能性が危惧される事態になってきた。今わが国では、敵基地攻撃能力保有の是非や防衛費増額の財源などがクローズアップされている状況にあるが、悠長な議論とは裏腹に危機は次第に差し迫ってきている。
本稿でも述べたように、中国は最近になって台湾などへの軍事挑発をエスカレートさせており、最早武力による台湾統一を隠そうともしていない。そして中国は、米軍を始めとする多国籍軍がこれに介入することを可能な限り阻止すべく、自国の軍事力を増強するだけでなく、ロシアなど周辺国も巻き込むことによって、第3次世界大戦へと拡大することを恐れて米軍などが介入をためらうことを狙っているものと見られる。
中国によるわが国尖閣諸島への度重なる挑発行為もその一環であろうと筆者は考えている。中国が台湾へ武力行使する際には、これに先んじて陽動目的で尖閣諸島を占拠するなどの軍事行動に出る可能性は大きい。
つまり、中国が台湾への武力統一を企図した場合には、極めて高い確率でわが国は巻き込まれることになるということだ。これに備え、われわれは何よりもまず、憲法も含め、有事を見越した法整備を急がなければならないのである。
鈴木 衛士(元航空自衛隊情報幹部)
だいぶ省略したので全文はソースから
1/18(水) 6:03配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed833c282d46bb1bc0259b9e07875ac699b6816e