来年度国防予算は4.4％増の57兆ウォン
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これまで文在寅（ムン・ジェイン）前政権が力を入れていた軽空母建造の予算は来年度の国防予算で「0ウォン」となったが、F35ステルス戦闘機の追加配備に必要な予算は増額されたことが分かった。軽空母建造は今年度72億ウォン（約7億5000万円）の基本設計予算がついていたが、来年は一切反映されなくなったのだ。
来年度国防予算は今年よりも4.4％多い57兆143億ウォン（約5兆9000億円）だ。軍事力整備のための「防衛力改善費」は1.3％増の16兆9169億ウォン（約1兆7500億円）、軍事力を運用するための「戦力運営費」は5.7％増の40兆974億ウォン（約4兆1530億円）となった。防衛力改善費は政府案よりも1664億ウォン（約172億3000万円）削減されたが、北朝鮮の核とミサイルへの対応力強化には654億ウォン（約67億7000万円）が改めて投じられる。654億ウォンのうち188億ウォン（約19億5000万円）はF35Aステルス戦闘機20機を来年度から2028年度までに追加で配備するため配分された。F35Aの配備が完了すれば、有事に北朝鮮の核とミサイル基地攻撃の先頭に立つステルス戦闘機はこれまでの40機から60機に増えることになる。
軽空母配備には建造費と艦載機（20機）の整備に少なくとも7兆－8兆ウォン（約7300億－8300億円）以上の巨額の予算が必要だが、中国の超音速対艦ミサイルなど空母に対する攻撃が発達し防衛力に不安が残るとの指摘を受け、予算は認められなかったという。ある韓国政府筋は「韓国軍はKF21を改良した韓国製艦載機などを搭載する中型空母について、もう少し中長期的に推進した方が望ましいとの観点から軽空母の予算は認められなかったと聞いている」と伝えた。
今回増額が決まった6件のうち、5件は「韓国型3軸体系」関連で、これは高度化した北朝鮮の核とミサイルに対応するものだ。長距離艦対空ミサイルは新型イージス艦に迎撃ミサイル「SM6」を搭載するもので、海軍艦艇として初めて弾道ミサイル迎撃能力を持つことになる。来年度の韓国型3軸体系の予算は今年よりも10.2％多い総額5兆2954億ウォン（約5500億円）となった。
ユ・ヨンウォン軍事専門記者
朝鮮日報／朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2022/12/26 10:46
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