【独自】北のミサイル挑発が頻発していた昨年、ソウルで北朝鮮宣伝コンサートが行われていた
韓国の対北朝鮮支援団体「我が民族助け合い運動」が昨年、極超音速ミサイルの発射など北朝鮮による挑発が頻発していた時期、ソウルの都心で「花売る乙女」など北朝鮮の体制を宣伝する歌曲のコンサートを開いていたことが18日までに分かった。西海(黄海)での公務員殺害事件が起きた際にも「楽しく平壌を探求し、旅行するときのときめきを感じよう」という「平壌旅行学校」事業を行った。問題の団体は2017年から21年にかけ、ソウル市、韓国土地住宅公社(LH)、韓国地域暖房公社・中小企業銀行などから後援金、寄付金などとして計71億8000万ウォン(約7億4,700万円)を受け取った。同団体は「統一教育を行った」と説明した。
徐範洙(ソ・ボムス)国会議員(国民の力)が入手した資料によると、「我が民族助け合い運動」は、1億8000万ウォンを投じた「平壌探求学校」事業の一つとして「解説付きNKコンサート」を開催した。 コンサートでは「思郷歌」「花売る乙女」「景色も良いが暮らしも良い」など北朝鮮の宣伝歌曲が伝統楽器で演奏された。当時は北朝鮮が極超音速ミサイル「火星8」、新型地対空ミサイル「ポンゲ7」などを発射した時期だった。当時には「時期的に不適切な事業」だという指摘があった。同団体のホン・サンヨン事務総長は本紙の電話取材に対し、「いずれも統一部の許可を受けた歌だった」と説明した。
我が民族助け合い運動は20年9月末には「平壌旅行学校」事業を推進した。西海での公務員殺害事件が起きた直後だった。平壌に直接行かずに、写真を見たり、「北朝鮮を正しく知る」ための講演を聞いたりして間接的に訪朝体験をするというのが事業の趣旨だった。当時団体内部では「韓国国民が北朝鮮軍に殺害され(遺体を)焼かれたのに、平壌旅行事業をやってよいのか」という指摘があったという。しかし、同団体は全国の大学23校の掲示板に「ようこそ~平壌は初めてでしょ」と題する広報コンテンツを掲載し、参加者を募った。ホン事務総長は「平壌にはどうやって行くのか、どういう建築物があるのかを学ぶ統一教育を行った」とし、「西海公務員事件を理由に中断すべき事業ではなかった」と主張。「なぜ2つの出来事を結び付けるのか分からない」とも述べた。
徐範洙議員は「北朝鮮が核ミサイルの脅しを加えているにもかかわらず、国民の税金でソウルの真ん中で金日成(キム・イルソン)主席、金正日(キム・ジョンイル)総書記、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の3代世襲をたたえる北朝鮮の革命歌曲が公演されたことは衝撃的だ」とした上で、「監査と捜査を通じ、血税が誤った使われ方をしていないか、しっかり究明すべきだ」と述べた。
?錫祚(ノ・ソクチョ)記者
朝鮮日報 2022/12/19 09:07
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/12/19/2022121980006.html
韓国の対北朝鮮支援団体「我が民族助け合い運動」が昨年、極超音速ミサイルの発射など北朝鮮による挑発が頻発していた時期、ソウルの都心で「花売る乙女」など北朝鮮の体制を宣伝する歌曲のコンサートを開いていたことが18日までに分かった。西海(黄海)での公務員殺害事件が起きた際にも「楽しく平壌を探求し、旅行するときのときめきを感じよう」という「平壌旅行学校」事業を行った。問題の団体は2017年から21年にかけ、ソウル市、韓国土地住宅公社(LH)、韓国地域暖房公社・中小企業銀行などから後援金、寄付金などとして計71億8000万ウォン(約7億4,700万円)を受け取った。同団体は「統一教育を行った」と説明した。
徐範洙(ソ・ボムス)国会議員(国民の力)が入手した資料によると、「我が民族助け合い運動」は、1億8000万ウォンを投じた「平壌探求学校」事業の一つとして「解説付きNKコンサート」を開催した。 コンサートでは「思郷歌」「花売る乙女」「景色も良いが暮らしも良い」など北朝鮮の宣伝歌曲が伝統楽器で演奏された。当時は北朝鮮が極超音速ミサイル「火星8」、新型地対空ミサイル「ポンゲ7」などを発射した時期だった。当時には「時期的に不適切な事業」だという指摘があった。同団体のホン・サンヨン事務総長は本紙の電話取材に対し、「いずれも統一部の許可を受けた歌だった」と説明した。
我が民族助け合い運動は20年9月末には「平壌旅行学校」事業を推進した。西海での公務員殺害事件が起きた直後だった。平壌に直接行かずに、写真を見たり、「北朝鮮を正しく知る」ための講演を聞いたりして間接的に訪朝体験をするというのが事業の趣旨だった。当時団体内部では「韓国国民が北朝鮮軍に殺害され(遺体を)焼かれたのに、平壌旅行事業をやってよいのか」という指摘があったという。しかし、同団体は全国の大学23校の掲示板に「ようこそ~平壌は初めてでしょ」と題する広報コンテンツを掲載し、参加者を募った。ホン事務総長は「平壌にはどうやって行くのか、どういう建築物があるのかを学ぶ統一教育を行った」とし、「西海公務員事件を理由に中断すべき事業ではなかった」と主張。「なぜ2つの出来事を結び付けるのか分からない」とも述べた。
徐範洙議員は「北朝鮮が核ミサイルの脅しを加えているにもかかわらず、国民の税金でソウルの真ん中で金日成(キム・イルソン)主席、金正日(キム・ジョンイル)総書記、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の3代世襲をたたえる北朝鮮の革命歌曲が公演されたことは衝撃的だ」とした上で、「監査と捜査を通じ、血税が誤った使われ方をしていないか、しっかり究明すべきだ」と述べた。
?錫祚(ノ・ソクチョ)記者
朝鮮日報 2022/12/19 09:07
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/12/19/2022121980006.html