世界の主要投資銀行が来年の韓国経済成長率が1%台前半に落ち込むという見通しを出した。韓国銀行が先月24日に出した見通しの1.7%を大きく下回る数値だ。
国際金融センターが6日に明らかにしたところによると、11月末基準で世界の主要投資銀行が予想した来年の韓国成長見通しの平均は1.1%だった。銀行別ではバークレイズが1.3%、バンク・オブ・アメリカが2.0%、シティーが1.0%、クレディスイスが1.4%、ゴールドマン・サックスが1.4%、JPモルガンが1.4%、HSBCが1.5%、野村証券がマイナス1.3%、UBSが1.1%だ。韓国経済が1%を下回る成長率を記録したのは新型コロナウイルスが拡散した2020年のマイナス0.7%、金融危機当時の2009年の0.8%、通貨危機当時の1998年のマイナス5.1%、第2次オイルショック当時の1980年のマイナス1.6%の4回だけだ。
10月末基準のこれら投資銀行の見通し平均1.4%と比較すると1カ月で0.3ポイント下落した。10月末と比較するとUBSが成長見通しを2.8%から1.1%に1.7ポイント引き下げた。このほかクレディスイスが2.2%から1.4%に0.8ポイント、野村証券がマイナス0.7%からマイナス1.3%に0.6ポイント見通しを下げた。野村証券は内需減少を、UBSは半導体景気不振を引き下げ理由に挙げた。
主要投資銀行が韓国経済の見通しをさらに引き下げたのは韓国の輸出見通しがさらに振るわないとみるためだ。輸出依存度が高い韓国は世界の景気鈍化に直撃弾を受けることになる。韓国銀行の李昌ヨン(イ・チャンヨン)総裁も先月24日に「成長見通し引き下げの90%以上は主要国の成長率が低下し輸出が減った効果」と説明した。
内需も不安な状況だ。民間消費はリベンジ消費で着実に増加しているが、高金利と高物価の余波が本格的に現れる恐れがある。野村証券エコノミストのパク・ジョンウ氏は「金利上昇と世界的景気鈍化などの余波で来年も韓国の民間消費がマイナス成長する可能性が高いとみる。ただ中国の新型コロナウイルス防疫措置緩和が加速するだけに成長率が今回の見通しのマイナス1.3%より小幅に上がる可能性はある」と話した。
特に最近では成長見通しを発表する時期が遅くなるほど見通しが低くなる傾向も現れている。主要国の緊縮とウクライナ戦争などで世界経済鈍化の兆しが明確になってだ。
実際に国際金融センターによると主要投資銀行8社が11月末に出した来年の世界経済成長見通し平均値も2%で、10月末の2.3%より0.3ポイント下がった。国別では米国が0.2%、ユーロ圏がマイナス0.4%、中国が4.6%、日本が1.3%などだ。10月末の見通し平均と比較するとユーロ圏が0.2ポイント、中国が0.3ポイント下がった。
漢陽(ハニャン)大学のユ・ヘミ教授は「多くの投資銀行が低い数値を提示しているが、韓国銀行の見通し1.7%も住宅価格下落など保守的な仮定の下に出された数値であるだけに、来年の成長率が1%台前半に下落する可能性は低そうだ。最大貿易相手国であり半導体輸出の40%ほどが向かう中国経済の状況によって韓国の成長率も大きな影響を受けるだろう」と話した。
中央日報日本語版 2022.12.07 07:55
https://japanese.joins.com/JArticle/298504
国際金融センターが6日に明らかにしたところによると、11月末基準で世界の主要投資銀行が予想した来年の韓国成長見通しの平均は1.1%だった。銀行別ではバークレイズが1.3%、バンク・オブ・アメリカが2.0%、シティーが1.0%、クレディスイスが1.4%、ゴールドマン・サックスが1.4%、JPモルガンが1.4%、HSBCが1.5%、野村証券がマイナス1.3%、UBSが1.1%だ。韓国経済が1%を下回る成長率を記録したのは新型コロナウイルスが拡散した2020年のマイナス0.7%、金融危機当時の2009年の0.8%、通貨危機当時の1998年のマイナス5.1%、第2次オイルショック当時の1980年のマイナス1.6%の4回だけだ。
10月末基準のこれら投資銀行の見通し平均1.4%と比較すると1カ月で0.3ポイント下落した。10月末と比較するとUBSが成長見通しを2.8%から1.1%に1.7ポイント引き下げた。このほかクレディスイスが2.2%から1.4%に0.8ポイント、野村証券がマイナス0.7%からマイナス1.3%に0.6ポイント見通しを下げた。野村証券は内需減少を、UBSは半導体景気不振を引き下げ理由に挙げた。
主要投資銀行が韓国経済の見通しをさらに引き下げたのは韓国の輸出見通しがさらに振るわないとみるためだ。輸出依存度が高い韓国は世界の景気鈍化に直撃弾を受けることになる。韓国銀行の李昌ヨン(イ・チャンヨン)総裁も先月24日に「成長見通し引き下げの90%以上は主要国の成長率が低下し輸出が減った効果」と説明した。
内需も不安な状況だ。民間消費はリベンジ消費で着実に増加しているが、高金利と高物価の余波が本格的に現れる恐れがある。野村証券エコノミストのパク・ジョンウ氏は「金利上昇と世界的景気鈍化などの余波で来年も韓国の民間消費がマイナス成長する可能性が高いとみる。ただ中国の新型コロナウイルス防疫措置緩和が加速するだけに成長率が今回の見通しのマイナス1.3%より小幅に上がる可能性はある」と話した。
特に最近では成長見通しを発表する時期が遅くなるほど見通しが低くなる傾向も現れている。主要国の緊縮とウクライナ戦争などで世界経済鈍化の兆しが明確になってだ。
実際に国際金融センターによると主要投資銀行8社が11月末に出した来年の世界経済成長見通し平均値も2%で、10月末の2.3%より0.3ポイント下がった。国別では米国が0.2%、ユーロ圏がマイナス0.4%、中国が4.6%、日本が1.3%などだ。10月末の見通し平均と比較するとユーロ圏が0.2ポイント、中国が0.3ポイント下がった。
漢陽(ハニャン)大学のユ・ヘミ教授は「多くの投資銀行が低い数値を提示しているが、韓国銀行の見通し1.7%も住宅価格下落など保守的な仮定の下に出された数値であるだけに、来年の成長率が1%台前半に下落する可能性は低そうだ。最大貿易相手国であり半導体輸出の40%ほどが向かう中国経済の状況によって韓国の成長率も大きな影響を受けるだろう」と話した。
中央日報日本語版 2022.12.07 07:55
https://japanese.joins.com/JArticle/298504