東京電力福島第1原発で発生する処理水の海洋放出方針を巡り、安全性を検証する国際原子力機関(IAEA)の調査団が14日、2月に続き2回目の検証活動を始めた。
IAEA原子力安全・核セキュリティー局のグスタボ・カルーソ調整官らが経済産業省を訪れ「客観的で科学的な根拠に基づく検証により、日本を越えて透明性と信頼性のあるメッセージを送ることに寄与する」と述べた。
調査団は18日まで滞在し、16日は福島第1原発を訪れ、海底トンネルなど放出に使う設備の建設状況や、処理水に含まれる放射性物質の量と種類などを確認する予定。カルーソ氏は来年の早い段階で今回の検証結果をまとめた報告書を公表する考えを示した。
政府は来春ごろの放出開始を目指しており、国際的な信頼性と透明性を高めるためIAEAに協力を依頼した。
調査団には、海洋放出に懸念を示している中国や韓国を含め11カ国の専門家が参加している。
11/15(火) 10:48配信
福島民友新聞
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