![【圧力炊飯器】 中国最高裁「中国が韓国を盗用」…ドラマのようなどんでん返しの「商標権判決」[08/01] [LingLing★]YouTube動画>1本 ->画像>3枚](https://s.japanese.joins.com/upload/images/2022/08/20220801120323-1.jpg)
現実は時にドラマより劇的だ。中国で韓国企業の商標権が侵害されているというニュースが少なくなかったが、今回は正反対のことが起きた。商標権を侵害された韓国企業が第1、2審で敗訴したが、中国最高人民裁判所の再審で判決が覆された。国交正常化以来、初めてのことだ。
時は16年前にさかのぼる。2006年7月、クク電子は石焼ご飯が作れる韓国初の圧力炊飯器「一品石」を発売した。最もおいしくて韓国的なご飯の味を作り出すという執念の結果だった。発売から1年で10万個以上売れた。中小企業のクク電子は、韓国内の炊飯器シェア70%を占め、首位に躍り出た。
勢いに乗って2012年、中国市場に「一品石」を発売した。ところが2015年に意外な事件が起こった。中国人の鄭倹紅氏(54)がクク電子を相手取り、販売中断と損害賠償額1000万人民元(約1億9600万円)を求める商標権侵害訴訟を起こした。ククとしては呆れ返ることだった。反訴で簡単に勝てると判断したが、誤算だった。
◆中国の会社が逆に損害賠償訴訟起こす
鄭氏は2007年に「一品石」の商標を出願し、2008年に「一品石電機会社」を設立後、2010年に正式商標登録を完了した。中国の法律では、商標を登録してから5年間、問題提起がなければ法律で認められるという条項がある。鄭氏はこれを悪用した。登録時から5年経つのを待ってから2015年にすぐ損害賠償訴訟を起こした。クク側はデザインが同じで、2006年に韓国で販売を始めており、当然鄭氏が盗用したものだと主張したが、受け入れられなかった。
さらに2007年初め、中国広東省家電展示会に「一品石」が出品されており、当時鄭氏がこれを見て盗用した可能性は十分だったが、第1審が開かれた深セン中級裁判所は2016年末、鄭氏に味方した。ククの打撃は大変なものだった。製品の販売が中断され、販売先から炊飯器が全て回収された。2012年から3年間、中国で売れた「一品石」の炊飯器だけで数十億ウォン台だった。
2019年、中国広州高裁の第2審でも敗訴した。中国法上、損害賠償最高額は300万人民元(約5880万円)、ところが高等裁判所は2倍の600万元を賠償せよと判決した。悔しかったが、為す術がなかった。同年8月、裁判所が強制執行に入り、クク中国法人職員の給与口座まで凍結された。駐中韓国大使館が支援に乗り出した。中国最高人民裁判所に再審請求を含む政府意見書が提出された。悪意的な事例と疑われるため、再審を検討してほしいという韓国政府の公式要請だった。人民裁判所が動いた。
それからまた2年。結局、結論が覆された。中国最高人民裁判所が最近公開した26ページ分量の判決文によると、裁判所は「秋史体の書体を用いた『一品石』商標に対するククの著作権が認められ、鄭倹紅氏が事前に製品を見て盗用したものと十分に推定される。鄭氏が登録した商標は合法性がなく、悪意的に使用した行為は権利濫用と認められる」としてククに勝訴判決を下した。違法と認められるのに7年かかった。
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