台湾当局は、台湾の製薬会社が開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を許可しました。当局は量産化によって、中国のいわゆる「ワクチン外交」に対抗することも視野に入れているとみられます。
このワクチンは台湾の製薬会社「メディジェン・ワクチン・バイオロジクス」が開発した「組み換えたんぱくワクチン」というタイプのものです。
最終の第3段階の臨床試験前ですが、第2段階までのデータを審査した台湾当局は、ウイルスの働きを抑える中和抗体の増加の程度がアストラゼネカのワクチンに劣らず、安全性にも重大な懸念がないとして、19日、20歳以上の人を対象とした緊急使用を許可しました。
専門家などからは異論も出ていますが、当局は「通常の第2段階と比べて臨床試験の対象人数が大幅に多い」と、問題視していません。
会社は今後、海外で第3段階の臨床試験を行うことにしています。
当局によりますと、来月にはこのワクチンの供給が始められる見通しで、会社は年内に1000万回分以上の生産を目指しています。
台湾では、別の製薬会社もワクチンの緊急使用を申請しています。
蔡英文総統は、海外からのワクチンの調達が遅れている理由に「中国の妨害」を挙げるとともに「重要な戦略物資の生産能力を持ってこそ、自他ともに助けることができる」としていて、量産化によって中国のいわゆる「ワクチン外交」に対抗することも視野に入れているとみられます。
NHKニュース 2021年7月20日 4時03分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210720/k10013148631000.html 関連
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