日本の岸信夫防衛大臣による発言について、外交部(外務省)の趙立堅報道官が21日の定例記者会見で質問に答えた。
【記者】報道によると、日本の岸信夫防衛相は、「中国が軍事力を増強し続けていることを考慮して、日本は防衛能力の向上を加速しなければならない」と述べた。岸氏の発言で、日本が長年続けてきた国内総生産(GDP)比1%という防衛費の上限を撤廃する方針が示された。これについて中国側としてコメントは。
【趙報道官】報道に注意を払っている。また、当該高官が中国の軍事力増大を日本が防衛費を増やす最も重要な理由とし、台湾地区情勢を自らの問題と見なし、さらに日米防衛協力指針の相応の見直しを米側と議論するとの妄言を吐いたことにも注意を払っている。日本側はこの無責任な発言によって、公然と軍拡競争を宣伝し、地域情勢の緊張を誇張し、軍事的対立を煽動し、さらには台湾問題と中国の内政への干渉を企てた。これは極めて悪質だ。中国側は強い不満と断固たる反対を表明する。
以下の点を強調したい。
第1に、中国は一貫して平和的発展の道を歩み、揺るぐことなく防御的国防政策を遂行している。中国はどれほど発展しようとも永遠に覇権を唱えず、拡張せず、勢力範囲を追い求めない。中国はいかなる国との軍拡競争ゲームにも興味がない。
第2に、台湾問題は完全に中国の内政であり、いかなる国がいかなる手段で干渉することも断じて許さない。中国は統一しなければならないし、必ず統一される。
第3に、近代日本軍国主義による侵略と拡張は中国を含むアジア各国の人々に甚大な惨禍をもたらした。今回の動きは、第2次大戦の敗戦国である日本が戦後の束縛を突き破り、かつての軍拡の道を再び歩もうとしているのにほかならない。反省し自問し、地域情勢の平和と安定を損なうことを止め、中国に対するデマと中傷を止めるよう日本側に忠告する。(編集NA)
「人民網日本語版」 2021年05月24日15:23
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