バイデン米大統領は19日、東部コネティカット州の沿岸警備隊士官学校の卒業式で演説し、中国やロシアが軍事、経済面での権益確保を急ぐ北極海などを例に挙げ、中露に対抗して安全な貿易や航行の自由を守るために、民主主義国と連携し公正な海洋ルールを確立していく考えを表明した。「北極海でも沿岸警備隊の存在が必要だ」と訴えた。
アイスランドのレイキャビクでは20日、米露など北極圏8カ国で構成し、持続可能な開発を目指す北極評議会の閣僚会合が開かれる。
バイデン氏は、伝統的な海洋ルールが「中国やロシアといった国々の問題行動による挑戦にさらされている」と指摘。中露がルールを覆せば、海洋秩序が崩れるとし「民主主義的な価値の下に行動規範を打ち立てていく必要がある」と強調した。(共同)
産経ニュース 2021.5.20 09:09
https://www.sankei.com/world/news/210520/wor2105200011-n1.html
19日、米東部コネティカット州で演説するバイデン大統領(AP=共同)