>>1 ■相撲の起源
相撲は人間の闘争本能の発露である力くらべや取っ組み合いから発生した伝統ある
スポーツである。これによく似た形態のスポーツは古来世界各地で行われた。
我が国の相撲の起源としては、古事記(712年)や日本書紀(720年)の中にある力くらべ
の神話や、宿禰(すくね)・蹶速(けはや)の天覧勝負の伝説があげられる。
相撲はその年の農作物の収穫を占う祭りの儀式として、毎年行われてきた。これが後に
宮廷の行事となり300年続くことなる。
相撲の歴史 - 日本相撲協会
http://www.sumo.or.jp/IrohaKnowledge/sumo_history/ 相撲の起源説話
『日本書紀』の垂仁天皇7年の条に次のような記事があります。天皇の側近が「當麻(たいま)の村に
當麻蹶速(くえはや)という勇者がいます。彼は常々自分に並ぶ強者と生死をかけた力比べをして
みたいもんだとまわりの者に言っています」と告げました。天皇が「蹶速に並ぶ者はいないのか」と
問うと、一人の臣が「出雲国に野見宿禰(のみのすくね)という勇者がいると聞いています。彼と対戦
させてみてはいかがでしょう」と提案しました。早速、野見宿禰が招集され、當麻蹶速との対戦が実現
しました。二人は向かいあって立ち、双方足を上げて攻撃しあいました。野見宿禰は當麻蹶速の肋骨
を蹴り折り、ついに腰を踏み曲げて殺してしまいました。
両者対戦は「?力」と表現され、これが相撲の起源とされています。ですが、この対戦は今の相撲とは
かなり様相が違います。足で蹴りあったということですから、キックボクシングのようであり、最後は腰を
踏み曲げたということですから、プロレスの逆エビ固めのような技かと想像します。いずれにしても
ルールなしの凄惨なデスマッチだったことは確かなようです。