3日(現地時間)の米大統領選と共に実施された連邦下院議員選挙で、韓国系候補3人が当選し、1人が開票終盤でライバル候補にリードしていると、現地メディアが報じた。これまで下院での韓国系議員は1人だったが、今回の選挙で少なくとも3人に増え、180万の米国の韓国系社会の声も大きくなるものと予想される。
9日、AP通信によると、カリフォルニア州下院議員(第48選挙区)に挑戦した共和党のミシェル・パク・スティール氏(韓国名パク・ウンジュ・65)は50.9%を獲得し、民主党現役議員のハーリー・ロウダ氏(49.1%)を退け下院入りに成功した。スティール氏は、開票序盤では押されたが、4日午前、開票率が90%を超えて逆転に成功した。
スティール氏はソウルで生まれ、中学生の時に家族で東京に移住した。1973年に日本女子大学英文学科に入学したが、2年後に米西部の私立名門ペパーダイン大学経営学科に進学した。1992年の「ロサンゼルス(LA)暴動」を機に社会問題に関心を持つようになり、翌年LA市長に出馬したリチャード・ライアダン共和党候補の選挙陣営に合流し、政治経験を積み始めた。1981年に弁護士だったショーン・スティール氏と結婚した。
また、「スンジャ」という韓国式の名前を持つ民主党のマリリン・ストリックランド氏(58)がワシントンで当選した。ストリックランド氏は、韓国人の母親と在韓米軍兵士だったアフリカ系米国人の父親の間に生まれた。民主党のアンディ・キム下院議員(38)は、ニュージャージーで再選に成功した。1998年にキム・チャンジュン議員(共和)が退任した後、韓国系では20年ぶりの2018年に初めて当選したアンディ・キム氏が下院で唯一の韓国系だった。
カリフォルニア州第39選挙区で出馬した共和党のヤング・キム氏(韓国名キム・ヨンオク・58)は開票率98%の状況で50.5%を得票し、民主党現役議員のギル・シスネロス氏(49.5%)にリードしている。ヤング・キム氏は2年前の選挙で、シスネロス氏にリードしたが、郵便投票の開票の結果、終盤で覆されたことがあり、慎重な態度を堅持している。ヤング・キム氏が勝利すれば、韓国系下院議員は4人に増える。計435人を選ぶ今回の下院議員選には5人の韓国系が出馬した。
イ・ソル記者 シン・アヒョン記者
東亞日報 Posted November. 10, 2020 08:20 Updated November. 10, 2020 08:20
https://www.donga.com/jp/article/all/20201110/2237120/