7つの事件で殺人や監禁致死などの罪に問われ、1審で無期懲役の判決を受けた男の2審が大阪高等裁判所で開かれました。
1審はこれまでの裁判員裁判で最も多い70回の公判が開かれましたが、2審は20日の1回で審理を終え、来年1月に判決を言い渡すことを決めました。
兵庫県姫路市でパチンコ店を実質的に経営していた韓国籍の中村春根、本名、陳春根被告(49)は、平成21年から23年にかけて、元暴力団員や会社社長を殺害したほか、別の暴力団員を車に監禁して死亡させたなどとして、7つの事件で殺人や監禁致死などの罪に問われています。
神戸地方裁判所姫路支部で行われた1審は、初公判から判決まで裁判員裁判では最も多い70回の公判が開かれ、審理期間は200日を超えました。
判決は6つの事件を有罪とした一方、1件の殺人を無罪と判断して無期懲役を言い渡し、検察と弁護側の双方が控訴していました。
20日、大阪高等裁判所で2審が開かれ、検察は死刑判決を求めて被害者の意見陳述を、また、弁護側は有罪部分の変更を求めて新たな証拠の採用をそれぞれ主張しましたが裁判長は、「いずれも必要ない」として認めませんでした。
そして、2審の審理を20日1回で終わらせ、来年1月28日に判決を言い渡すことを決めました。
関西NEWS WEB NHKニュース 10月20日 18時09分
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