【ロンドン時事】英政府は19日、ロシアの情報機関が東京五輪・パラリンピックの関係当局に対しサイバー攻撃を仕掛けていたと発表した。攻撃は3月に延期が決まる前だった。東京五輪のサイバーセキュリティーの重要性が浮き彫りになったほか、日ロ関係に影を落とす可能性もある。
英政府は、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)が攻撃を指揮したと断定。攻撃対象には主催団体や物流サービス、スポンサー企業などが含まれていたという。
英米両政府は同時に、GRUが2018年2月に韓国で開催された平昌冬季五輪にもサイバー攻撃を加えていたと公表した。米司法省は19日、GRUの情報員6人を平昌冬季五輪などに対するサイバー攻撃に関連して刑事訴追したと発表。ラーブ英外相は声明で「可能な限り強い言葉で非難する。英国は同盟国と協力し、悪意あるサイバー攻撃に対抗する」と述べた。
時事ドットコム 2020年10月20日06時23分
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