(台北中央社)蘇貞昌(そていしょう)行政院長(首相)は6日、中国が台湾周辺に軍用機や軍艦を相次いで派遣していることについて「台湾人の反感を高めるだけ」だとしてやめるよう呼び掛けた。
立法院(国会)院会(本会議)の前にメディアの取材に応じ、両岸(台湾と中国)関係の緊張の高まりで国防予算が増えていることについて問われた。蘇院長は、国家の安全を守るため、相応の措置を取る必要があるとし、負担の増大はやむを得ないとの考えを示した。一方で、国家の主権や国民の安全を守るため、政府は力を尽くすと説明した。
国防部(国防省)が5日に立法院に送った報告書で、今年に入ってから現在まで巡回のため空中に派遣されたのは4132機、海上は7531艘と明かされた。昨年度は年間で空中1798機、海上5927艘で、いずれも増えたことになり、特に空中は倍以上に達している。同部は報告書で、敵の情勢が変化し、台湾周辺の海空域の動向や安全状況を厳正に把握するためとした。
(葉素萍、游凱翔/編集:楊千慧)
中央社フォーカス台湾 2020/10/06 14:45
http://japan.cna.com.tw/news/apol/202010060003.aspx
蘇貞昌行政院長