教会と統合党に対する露骨な非難に続き、集会を許可した判事まで攻撃
サラン(愛)第一教会のチョン・グァンフン牧師らが参加した光復節の光化門集会について、これを「コロナ感染再拡大の原因」と主張する与党・共に民主党が集会を許可した裁判所に対しても攻撃を始めた。光化門集会を許可した判事の実名を公表し、「このような決定はできないようにする」として関連法案も提出した。
共に民主党の全党大会候補者たちは、集会後にコロナの感染が確認されたチョン牧師らを「防疫に挑戦する勢力」「宗教の仮面をかぶった極右勢力」などと指摘し、政府当局に対し「処罰」と「抜本塞源」を要求した。一部関係者は保守系野党・未来統合党の責任論にまで言及した。これに対して野党は「不動産の失政などで守勢に追い込まれた与党勢力が、コロナの感染拡大を『野党勢力のせい』『司法府のせい』と主張し、局面の転換を狙っている」と反発した。
民主党8・29全党大会の候補者らが参加した22日の合同演説会は「チョン・グァンフン糾弾大会」をほうふつとさせた。党代表候補の李洛淵(イ・ナクヨン)議員はチョン牧師らについて「政府からの警告を無視し、大規模集会を開催して荒唐無稽な流言飛語まで広め、防疫に挑戦した勢力」とした上で「最も強力な方法で懲らしめることを政府に改めて要求する」と述べた。金富謙(キム・ブギョム)候補も「宗教の仮面をかぶった一部極右勢力がコロナを拡散している。ただちに抜本塞源(そくげん)すべきだ」と主張した。金候補は「彼らが政府を揺るがし、政権の崩壊まで狙っている」との見方も示した。
朴住民(パク・チュミン)候補は23日、一部メディアに光化門集会の広告が掲載されたことを取り上げ「(メディアが)チョン牧師を擁護し、(光化門)集会とコロナ感染拡大は関係ないと主張してきた」と指摘した。丁世均(チョン・セギュン)首相は22日「一部教会」という言葉を使い「国民の生命と安全に危険をもたらし、公権力を無力化する行為には無寛容原則で断固対応する」との考えを明らかにした。
民主党最高委員候補の李元旭(イ・ウォンウク)議員は21日、行政訴訟法改正案を提出する際、これを「パク・ヒョンスン禁止法」と呼んだ。ソウル市と警察が不許可とした光化門集会の開催を許可したソウル行政裁判所のパク・ヒョンスン部長判事の名前を法案の名称に入れたのだ。改正案には、当局による「集会禁止」処分の執行停止申請を裁判所が審理する際、疾病管理機関の意見を参考にすることを義務づけるよう定めている。これに先立ち李議員は防疫守則に反した市民を緊急逮捕できる「感染病予防法」改正案も提出しており、これを「チョン・グァンフン法」と呼んだ。
イ議員は22日の全党大会合同演説会で、パク部長判事を名指しした上で「今のコロナ危機状況を招いた彼らを、国民は『判セ(判事セッキ=判事を侮辱する言葉)』と呼んでいる」と発言した。民主党院内代表を務めた禹元植(ウ・ウォンシク)議員もパク部長判事による集会許可決定について「一言で裁判所は誤りがないということだ。まさに開いた口がふさがらない」と述べた。禹議員は「法理や論拠とは関係なく、裁判所の決定によって公共に取り返しのつかない危機が招来したのであれば、国民の前に謝罪し、遺憾を表明することが先だ」としてパク部長判事の謝罪も求めた。
民主党は「光化門集会をほう助した」として「統合党攻撃」も続けた。李元旭議員は「ウイルステロ犯をほう助した統合党の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長を辞任させるべきだ」と主張した。統合党の関係者は「民主党が光化門集会と関連づけて『チョン・グァンフン=統合党』フレームのレッテル貼りを進めている」「国家的災害事態を政略に活用している」と批判した。陳重権(チン・ジュングォン)元東洋大教授は与党が裁判所まで批判していることについて「大衆の怒りに便乗し、扇動政治を行っている」「運動圏(軍事政権時代に民主化運動を行った市民学生運動家たち)政権の限界だ」と指摘した。
チェ・ヨンジン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/08/24 10:00
Copyright (c) Chosunonline.com
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2020082480045
サラン(愛)第一教会のチョン・グァンフン牧師らが参加した光復節の光化門集会について、これを「コロナ感染再拡大の原因」と主張する与党・共に民主党が集会を許可した裁判所に対しても攻撃を始めた。光化門集会を許可した判事の実名を公表し、「このような決定はできないようにする」として関連法案も提出した。
共に民主党の全党大会候補者たちは、集会後にコロナの感染が確認されたチョン牧師らを「防疫に挑戦する勢力」「宗教の仮面をかぶった極右勢力」などと指摘し、政府当局に対し「処罰」と「抜本塞源」を要求した。一部関係者は保守系野党・未来統合党の責任論にまで言及した。これに対して野党は「不動産の失政などで守勢に追い込まれた与党勢力が、コロナの感染拡大を『野党勢力のせい』『司法府のせい』と主張し、局面の転換を狙っている」と反発した。
民主党8・29全党大会の候補者らが参加した22日の合同演説会は「チョン・グァンフン糾弾大会」をほうふつとさせた。党代表候補の李洛淵(イ・ナクヨン)議員はチョン牧師らについて「政府からの警告を無視し、大規模集会を開催して荒唐無稽な流言飛語まで広め、防疫に挑戦した勢力」とした上で「最も強力な方法で懲らしめることを政府に改めて要求する」と述べた。金富謙(キム・ブギョム)候補も「宗教の仮面をかぶった一部極右勢力がコロナを拡散している。ただちに抜本塞源(そくげん)すべきだ」と主張した。金候補は「彼らが政府を揺るがし、政権の崩壊まで狙っている」との見方も示した。
朴住民(パク・チュミン)候補は23日、一部メディアに光化門集会の広告が掲載されたことを取り上げ「(メディアが)チョン牧師を擁護し、(光化門)集会とコロナ感染拡大は関係ないと主張してきた」と指摘した。丁世均(チョン・セギュン)首相は22日「一部教会」という言葉を使い「国民の生命と安全に危険をもたらし、公権力を無力化する行為には無寛容原則で断固対応する」との考えを明らかにした。
民主党最高委員候補の李元旭(イ・ウォンウク)議員は21日、行政訴訟法改正案を提出する際、これを「パク・ヒョンスン禁止法」と呼んだ。ソウル市と警察が不許可とした光化門集会の開催を許可したソウル行政裁判所のパク・ヒョンスン部長判事の名前を法案の名称に入れたのだ。改正案には、当局による「集会禁止」処分の執行停止申請を裁判所が審理する際、疾病管理機関の意見を参考にすることを義務づけるよう定めている。これに先立ち李議員は防疫守則に反した市民を緊急逮捕できる「感染病予防法」改正案も提出しており、これを「チョン・グァンフン法」と呼んだ。
イ議員は22日の全党大会合同演説会で、パク部長判事を名指しした上で「今のコロナ危機状況を招いた彼らを、国民は『判セ(判事セッキ=判事を侮辱する言葉)』と呼んでいる」と発言した。民主党院内代表を務めた禹元植(ウ・ウォンシク)議員もパク部長判事による集会許可決定について「一言で裁判所は誤りがないということだ。まさに開いた口がふさがらない」と述べた。禹議員は「法理や論拠とは関係なく、裁判所の決定によって公共に取り返しのつかない危機が招来したのであれば、国民の前に謝罪し、遺憾を表明することが先だ」としてパク部長判事の謝罪も求めた。
民主党は「光化門集会をほう助した」として「統合党攻撃」も続けた。李元旭議員は「ウイルステロ犯をほう助した統合党の金鍾仁(キム・ジョンイン)非常対策委員長を辞任させるべきだ」と主張した。統合党の関係者は「民主党が光化門集会と関連づけて『チョン・グァンフン=統合党』フレームのレッテル貼りを進めている」「国家的災害事態を政略に活用している」と批判した。陳重権(チン・ジュングォン)元東洋大教授は与党が裁判所まで批判していることについて「大衆の怒りに便乗し、扇動政治を行っている」「運動圏(軍事政権時代に民主化運動を行った市民学生運動家たち)政権の限界だ」と指摘した。
チェ・ヨンジン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/08/24 10:00
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