2020年5月24日 17:00 発信地:中国 [ 中国 中国・台湾 ]
1メートルの羽を付けて授業を受ける太原市の外国語小学校の生徒たち(2020年5月20日撮影)。(c)CNS/韋亮
【5月24日 CNS】中国・山西省(Shanxi)太原市(Taiyuan)杏花岭区の外国語小学校で18日、4年生から6年生までの授業が再開された。4年生の児童は当日、背中にいろいろなデザインの「1メートルの羽」を付けて登校した。
学校が今回の活動を行ったのは、廃品利用の「羽」作りを通して、子どもたちが防疫のための安全な距離を実感し、いつもそれを意識して行動するよう希望したからだという。
同校の4年生200人近くが登校時に背中に付けた羽は、形がそれぞれ個性的で、さまざまな色に塗られ、大半の生徒の羽には「あなたを愛しているから」と「1メートルあけます」の二つの言葉が書き込まれていた。
授業再開の指示が出たとき、学校は保護者と生徒で「廃品を宝にする手作り活動」を行うことを決めた。生徒に約1メートルの長さの羽を手作りさせ、初登校の日にそれを付けてくるという活動だ。
同校の趙改玲(Zhao Gailing)校長は「このやり方に生徒たちは目新しさを感じました。生徒たちが書き込んだ二つの言葉は、学校が要求したものではありません。一人の生徒がこのアイデアを思いつき、ネットでほかの生徒に伝えたところ、大変多くの生徒が羽の上にこの言葉を書き込んだというわけです」と語った。
学校は当日午前、生徒たちを運動場に集め、各自の手作りの羽を披露させ、また「白衣の天使に敬意を表す」と題した防疫教育を行った。
趙校長は「4か月以上在宅待機の後、急に登校しても、防疫管理の中での学校活動で、生徒たちは戸惑うと思われ、心理的にも行動でも『慣らし段階』が必要と考えました。そこで生徒たちに1メートルの羽を作らせ、自身の手作業を通じて安全な距離を認識させ、またそれを日常的な意識にまで高めて、羽無しでも友だちや教師との距離を常に1メートルに保つ自覚を持たせるようにしました」と説明した。
4年生はまだ年齢的に1メートルの距離感がしっかりつかめないと心配した同校は、4年生にこの活動を行った。5、6年生は年齢的に問題ないと考え、参加はさせなかった。
現在1年生から3年生までの保護者たちと、この活動をさらに改善した計画を相談している最中だという。
同校ではこの活動のほかに、時間差登校、生徒の通路上の「1メートル間隔のポイント」表示、また校門から教室に入る前までの計2回の手洗いと体温測定を行っている。
報道によれば、防疫対策期間中は「1メートル以上」が「安全距離」とされ、多くのホテル、学校、劇場などでこの距離の確保が求められた。浙江省(Zhejiang)のある小学校では授業再開時に「1メートル帽子」を作って生徒たちに安全距離への注意を促した事例もある。(c)CNS-澎湃新聞/JCM/AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3284237
1メートルの羽を付けて授業を受ける太原市の外国語小学校の生徒たち(2020年5月20日撮影)。(c)CNS/韋亮
【5月24日 CNS】中国・山西省(Shanxi)太原市(Taiyuan)杏花岭区の外国語小学校で18日、4年生から6年生までの授業が再開された。4年生の児童は当日、背中にいろいろなデザインの「1メートルの羽」を付けて登校した。
学校が今回の活動を行ったのは、廃品利用の「羽」作りを通して、子どもたちが防疫のための安全な距離を実感し、いつもそれを意識して行動するよう希望したからだという。
同校の4年生200人近くが登校時に背中に付けた羽は、形がそれぞれ個性的で、さまざまな色に塗られ、大半の生徒の羽には「あなたを愛しているから」と「1メートルあけます」の二つの言葉が書き込まれていた。
授業再開の指示が出たとき、学校は保護者と生徒で「廃品を宝にする手作り活動」を行うことを決めた。生徒に約1メートルの長さの羽を手作りさせ、初登校の日にそれを付けてくるという活動だ。
同校の趙改玲(Zhao Gailing)校長は「このやり方に生徒たちは目新しさを感じました。生徒たちが書き込んだ二つの言葉は、学校が要求したものではありません。一人の生徒がこのアイデアを思いつき、ネットでほかの生徒に伝えたところ、大変多くの生徒が羽の上にこの言葉を書き込んだというわけです」と語った。
学校は当日午前、生徒たちを運動場に集め、各自の手作りの羽を披露させ、また「白衣の天使に敬意を表す」と題した防疫教育を行った。
趙校長は「4か月以上在宅待機の後、急に登校しても、防疫管理の中での学校活動で、生徒たちは戸惑うと思われ、心理的にも行動でも『慣らし段階』が必要と考えました。そこで生徒たちに1メートルの羽を作らせ、自身の手作業を通じて安全な距離を認識させ、またそれを日常的な意識にまで高めて、羽無しでも友だちや教師との距離を常に1メートルに保つ自覚を持たせるようにしました」と説明した。
4年生はまだ年齢的に1メートルの距離感がしっかりつかめないと心配した同校は、4年生にこの活動を行った。5、6年生は年齢的に問題ないと考え、参加はさせなかった。
現在1年生から3年生までの保護者たちと、この活動をさらに改善した計画を相談している最中だという。
同校ではこの活動のほかに、時間差登校、生徒の通路上の「1メートル間隔のポイント」表示、また校門から教室に入る前までの計2回の手洗いと体温測定を行っている。
報道によれば、防疫対策期間中は「1メートル以上」が「安全距離」とされ、多くのホテル、学校、劇場などでこの距離の確保が求められた。浙江省(Zhejiang)のある小学校では授業再開時に「1メートル帽子」を作って生徒たちに安全距離への注意を促した事例もある。(c)CNS-澎湃新聞/JCM/AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3284237