サムスングループ系列上場会社の昨年の営業利益が前年の半分水準まで減った。主要経営陣の年俸も削減された。中央日報がサムスン系列16社の上場企業の昨年の事業報告書を分析した結果だ。今年は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の余波で経営環境がさらに悪化するとみられている。
サムスン電子などサムスン系列の上場企業16社の昨年の営業利益は34兆4874億ウォン(約3兆円)であることが分かった。2018年(68兆1673億ウォン)比49.4%減った。16社の売上高は374兆1179億ウォンで、前年比1.6%減少した。
会社別では、営業利益が減ったのは8社だった。サムスン電子の昨年の営業利益は27兆7685億ウォンで、前年(58兆8867億ウォン)の半分(−52.8%)となった。サムスン重工業は昨年40%近い売上増にもかかわらず、6166億ウォンの営業損失を出した。サムスン電機の昨年の営業利益は7340億ウォンで、前年比36.2%減った。金融部門の実績も良くなかった。サムスン生命の昨年の営業利益(1兆2526億ウォン)は52.8%減少した。サムスン火災とサムスンカードの営業利益もそれぞれ40.5%と6%減った。反面、サムスンエンジニアリングは昨年の営業利益増加率(87%)で16社中1位を占めた。同社は昨年3855億ウォンの営業利益を出した。サムソンバイオロジクス・ホテル新羅・第一企画・サムスンSDSも営業利益を伸ばした。
昨年16社の登記理事52人が受け取った平均報酬は12億6400万ウォンだった。前年(20億1200万ウォン)比37.2%減少した。サムスン電子登記理事4名が受け取った平均報酬は30億400万ウォンで、前年比47.8%減となった。サムスン火災(−71.3%)・証券(−67.6%)・生命(−65.3%)・バイオロジクス(−50%)・重工業(−48.4%)なども登記理事の平均報酬を削減した。
16社のうち年俸1位は権五鉉(クォン・オヒョン)サムスン電子総合技術院会長だった。給与(12億4900万ウォン)と賞与金(32億6900万ウォン)を含めて46億3700万ウォン受け取った。1年前(77億8000万ウォン)に比べて31億5000万ウォン減った。
証券会社が提示したサムスン電子の今年実績見通しは明るくない。ハナ金融投資は31日の報告書で、サムスン電子の今年の営業利益見通しを既存の35兆ウォンから33兆ウォンに下方修正した。ユジン投資証券は「半導体では実績改善が予想されるが、ディスプレーは振るわないだろう」としながら「新型コロナの余波で全般的な実績不振が進む可能性がある」と説明した。
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2020.04.01 16:02