新興宗教団体「新天地イエス教・証しの幕屋聖殿」(以下、新天地イエス教)の李万熙(イ・マンヒ)総会長(88)が2日、新型コロナウイルス感染拡大問題の発生後、初めて公の場に姿を見せ、「本当に申し訳ない。何と謝罪の言葉を申し上げればいいか分からない」と述べた。
李万熙総会長は同日午後3時15分ごろ、京畿道加平郡の同団体研修施設「平和の宮殿」前で約20分間にわたり記者会見を開き、「最善の努力をしたが、防げなかった。国民の皆様に謝罪を請う」と土下座した。そして、「当局ではこれまで、苦労して新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、努力してきた。感謝の気持ちと同時に、政府にも許しを請う」と再び土下座をした。
続いて李万熙総会長は報道陣の質問を受けた。李万熙総会長は耳が遠いという理由により、新天地イエス教側の女性職員が隣に座って質問を伝えた。この職員は「加平にいつから来ているのか」という報道陣の質問に対して、「『(先月)17日から来ている』とおっしゃればいいです」と李万熙総会長に言った。李万熙総会長が「ここで1カ所だけにとどまらず、あちこち行ってきた」と言うと、「『動かずにここにいた』とおっしゃってください」とささやいた。新天地イエス教側はこの女性について、「総会長を補佐する秘書で、意思疎通を手伝っており、新天地イエス教の幹部ではない」と説明した。李万熙総会長はまた、新型コロナウイルスの検査を受けたかどうかについては「検査を受けるようにと連絡が来たので受けたが、まだどうなったのかよく分からない。陰性だと言うが、陰性だというのが何なのかよく分からない」と答えた。
新天地イエス教側の追加説明によると、李万熙総会長は近隣のHJマグノリア国際病院で検査を受けて陰性と判定された。この病院はかつての清心国際病院で、統一教会財団が運営している。疾病管理本部関係者は「本人から『陰性判定を受けた』との通知をもらった。医師の所見で検査が必要と判断したのでなければ、これを申告する義務はない」と言った。
この記者会見は、李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事が「感染の懸念により閉鎖された施設内での記者会見は許可しない」と言ったことから、外で行われた。また、家出した新天地イエス教信者の子を持つ親たちがプラカードを手にデモを行い、騒然とした雰囲気になった。デモ隊は拡声器を使って「李万熙 詐欺師」「新天地イエス教が家庭を破たんさせた」などと叫び、記者会見が中断する一幕もあった。現場には警察関係者も200人以上配置され、消毒車が周辺を消毒した。
李万熙総会長は一部の質問にしどろもどろになる場面もあったが、会見を終える際には「静かにしましょう。秩序がなければ大騒ぎになるので駄目だ」と怒鳴る一幕もあった。そして、会見を続行するとの意思表示もしたが、新天地イエス教側が引き止めて打ち切り、補足で回答した。李万熙総会長は退場する際、親指を突き立てた。新天地イエス教側は「政府機関に最大限協力した。名簿操作はなかった」と主張した。
加平=権祥銀(クォン・サンウン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2020030380064
2020/03/03 11:20
李万熙総会長は同日午後3時15分ごろ、京畿道加平郡の同団体研修施設「平和の宮殿」前で約20分間にわたり記者会見を開き、「最善の努力をしたが、防げなかった。国民の皆様に謝罪を請う」と土下座した。そして、「当局ではこれまで、苦労して新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、努力してきた。感謝の気持ちと同時に、政府にも許しを請う」と再び土下座をした。
続いて李万熙総会長は報道陣の質問を受けた。李万熙総会長は耳が遠いという理由により、新天地イエス教側の女性職員が隣に座って質問を伝えた。この職員は「加平にいつから来ているのか」という報道陣の質問に対して、「『(先月)17日から来ている』とおっしゃればいいです」と李万熙総会長に言った。李万熙総会長が「ここで1カ所だけにとどまらず、あちこち行ってきた」と言うと、「『動かずにここにいた』とおっしゃってください」とささやいた。新天地イエス教側はこの女性について、「総会長を補佐する秘書で、意思疎通を手伝っており、新天地イエス教の幹部ではない」と説明した。李万熙総会長はまた、新型コロナウイルスの検査を受けたかどうかについては「検査を受けるようにと連絡が来たので受けたが、まだどうなったのかよく分からない。陰性だと言うが、陰性だというのが何なのかよく分からない」と答えた。
新天地イエス教側の追加説明によると、李万熙総会長は近隣のHJマグノリア国際病院で検査を受けて陰性と判定された。この病院はかつての清心国際病院で、統一教会財団が運営している。疾病管理本部関係者は「本人から『陰性判定を受けた』との通知をもらった。医師の所見で検査が必要と判断したのでなければ、これを申告する義務はない」と言った。
この記者会見は、李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事が「感染の懸念により閉鎖された施設内での記者会見は許可しない」と言ったことから、外で行われた。また、家出した新天地イエス教信者の子を持つ親たちがプラカードを手にデモを行い、騒然とした雰囲気になった。デモ隊は拡声器を使って「李万熙 詐欺師」「新天地イエス教が家庭を破たんさせた」などと叫び、記者会見が中断する一幕もあった。現場には警察関係者も200人以上配置され、消毒車が周辺を消毒した。
李万熙総会長は一部の質問にしどろもどろになる場面もあったが、会見を終える際には「静かにしましょう。秩序がなければ大騒ぎになるので駄目だ」と怒鳴る一幕もあった。そして、会見を続行するとの意思表示もしたが、新天地イエス教側が引き止めて打ち切り、補足で回答した。李万熙総会長は退場する際、親指を突き立てた。新天地イエス教側は「政府機関に最大限協力した。名簿操作はなかった」と主張した。
加平=権祥銀(クォン・サンウン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2020030380064
2020/03/03 11:20