【ソウル聯合ニュース】イエメンの西側の海上で18日(日本時間)、韓国人2人を含む16人が乗った船舶3隻がイエメンの反政府武装組織フーシ派に拿捕(だほ)された。フーシ派側は韓国の船舶と確認されれば釈放するとの立場を韓国政府に伝えてきたとされるが、政府は万一の事態に備え、オマーンにいた韓国海軍部隊を現地の海域に緊急出動させた。
韓国外交部によると、18日午前3時50分ごろ、イエメン・カマラン島沖で韓国国籍のしゅんせつ船1隻、韓国とサウジアラビア国籍の引き船2隻の計3隻がフーシ派に拿捕された。
これらの船舶はサウジアラビアの港を出発してソマリアを目指していた。60代の韓国人2人とスリランカ人9人、インドネシア人4人、リトアニア人1人の計16人が乗っており、現在はフーシ派に拘束されている。
韓国政府がフーシ派側と接触したところ、同組織は拿捕は領海を侵犯したためであり、韓国の船舶と確認されれば釈放するという立場を伝えてきたという。
外交部の当局者は「船員たちは健康で安全な状態と確認されている。拿捕の経緯については確認を進めている」と説明した。
政府は事件が伝えられた直後、関係官庁の会議を経て、ソマリア沖での海賊対処のためオマーンに駐留していた韓国海軍部隊の駆逐艦「姜邯賛」を現地に出動させた。18日午前に出動した同艦は21日ごろ現地に到着する見通しだ。
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聯合ニュース 2019.11.19 11:07
韓国海軍部隊の駆逐艦「姜邯賛」(資料写真)=(聯合ニュース)