新竹県政府警察局竹東分局によると、女性は同行の息子に付き添われ、25日に同分局を訪れた。簡単な日本語ができる当直巡査が話を聞いたところ、戦後日本に引き揚げるまで同地に住んでおり、台湾旅行の機会を利用して思い出の場所をもう一度見たいと協力を求めていることが判明。その場所が、同分局の裏手にある日本統治時代の警察宿舎周辺だった。この建物のことがニュースで報じられているのを目にし、風景に見覚えがあったことから、手掛かりを求めて同分局に足を運んだという。
警察は話を聞いた後、2人を宿舎に案内するとともに、記念にとキーホルダーを進呈。女性は警察の親切な対応に感謝し、今回の台湾の旅は忘れられない思い出になったと喜んだ。
地元の歴史に詳しい研究家や報道などによると、この宿舎は築80年近い木造建築で、戦後には竹東分局長の宿舎として使われたこともある。同県が撤去の方針を決めると、今年3月に県会議員らから文化財として保存を求める声が上がったが、4月の審議では認定に至らなかった。
(郭宣ブン/編集:塚越西穂)
http://mjapan.cna.com.tw/news/atra/201909270005.aspx
中央社フォーカス台湾 2019/09/27 14:07
![【日台】80代の日本人女性、台湾で思い出の場所探し 警察の協力で願望成就[9/27] ->画像>2枚](https://rz.anime-tube.win/pic.php?http://i.imgur.com/ONCDaAS.jpg)
台湾警察の案内で懐かしい思い出の場所を再訪した日本人女性(右から2人目)=新竹県竹東分局提供