【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の最側近、チョ・グク法相の20代の娘が名門大に不正入学した疑惑で、ソウル中央地検が16日に娘を事情聴取していたことが分かった。複数の韓国メディアが17日に報じた。チョ氏の直系家族に対する聴取は初めて。
チョ一家が投資した私募ファンドによる不正投資疑惑で、地検は16日、横領などの疑いで、チョ氏の親戚で、ファンドの実質的運営者とされるチョ・ボムドン容疑者を逮捕した。不正入学、不正投資疑惑ともに、チョ氏の妻であるチョン・ギョンシム東洋(トンヤン)大教授の役割が焦点とみられ、地検はチョン教授の取り調べに向けて捜査を加速させている。
チョ氏の娘は高校時代、大学の研究所で2週間インターンをしただけで、研究論文の筆頭著者に挙げられ、この履歴を利用して名門の高麗(コリョ)大に不正入学した疑いがある。大学院進学でも有利になるよう東洋大総長の表彰状を偽造したとして母親のチョン教授が在宅起訴されており、地検は娘に対し、不正入学・進学疑惑に絡むチョン教授の言動を集中的に聴取したもようだ。
娘の大学院進学をめぐっては、別の大学でインターンをしていたと申告した時期とケニアで医療ボランティアをしていたとする時期が重なるなど、別の経歴誇張疑惑も指摘されている。
チョ氏の法相任命を強行した文氏への批判はやまず、任命撤回を求めるネット上の非難宣言には、16日夜までに全国1000人以上の現職・元職教授が賛同した。
https://www.sankei.com/world/news/190917/wor1909170016-n1.html
産経ニュース 2019.9.17 16:38