自由韓国党の白承周議員が主張
NLL交戦守則を5段階に変更…「軍事的措置」なる不明瞭な概念
24日、韓国軍内部から「9・19南北軍事合意後に緩和された北方限界線(NLL)交戦守則が、今回の北朝鮮漁船亡命事件に影響を及ぼした」という声が上がった。韓国軍は9・19合意に基づき、昨年11月1日からNLL一帯の作戦守則・手続きを従来の3段階から5段階に変更した。
保守系最大野党「自由韓国党」に所属する白承周(ペク・スンジュ)議員が24日に韓国軍当局から入手した資料によると、9・19合意以降、南北間の交戦規則は「警告放送→第2次警告放送→警告射撃→第2次警告射撃→軍事的措置」という5段階のものに変更された。従来の交戦守則は「警告通信→警告射撃→照準射撃」という3段階だった。韓国軍は、もともと複雑な内容だったNLL交戦守則を2002年の延坪海鮮を契機として単純化したが、9・19合意により16年ぶりに修正した。
白議員側は「変更された作戦では警告放送と警告射撃が細分化され、『軍事的措置』の概念も不明瞭で、海軍の艦艇指揮官は困難に直面している」「従来は裁量として許されていた北朝鮮の漁船に対する遮断・威嚇機動なども、9・19以降は『北の漁船に手を出した』と言われるのではと考えてきちんと対応できずにいる」と指摘した。
北朝鮮のこうした脅しが、伝統的に挑発地域だった西海(黄海)ではなく東海(日本海)NLLで行われれている点に注目すべき、という意見も出た。韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ事務局長は「北朝鮮は西海で、漁船がNLLを侵犯するという手法で脅威をあおっておいて、漁船を口実として延坪海戦や哨戒艦『天安』爆沈事件などを起こした。東海でも漁船漂流などを手始めに、北朝鮮の突然の挑発が発生することもあり得る」と語った。
梁昇植(ヤン・スンシク)記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/25/2019062580039.html
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/06/25 10:24
NLL交戦守則を5段階に変更…「軍事的措置」なる不明瞭な概念
24日、韓国軍内部から「9・19南北軍事合意後に緩和された北方限界線(NLL)交戦守則が、今回の北朝鮮漁船亡命事件に影響を及ぼした」という声が上がった。韓国軍は9・19合意に基づき、昨年11月1日からNLL一帯の作戦守則・手続きを従来の3段階から5段階に変更した。
保守系最大野党「自由韓国党」に所属する白承周(ペク・スンジュ)議員が24日に韓国軍当局から入手した資料によると、9・19合意以降、南北間の交戦規則は「警告放送→第2次警告放送→警告射撃→第2次警告射撃→軍事的措置」という5段階のものに変更された。従来の交戦守則は「警告通信→警告射撃→照準射撃」という3段階だった。韓国軍は、もともと複雑な内容だったNLL交戦守則を2002年の延坪海鮮を契機として単純化したが、9・19合意により16年ぶりに修正した。
白議員側は「変更された作戦では警告放送と警告射撃が細分化され、『軍事的措置』の概念も不明瞭で、海軍の艦艇指揮官は困難に直面している」「従来は裁量として許されていた北朝鮮の漁船に対する遮断・威嚇機動なども、9・19以降は『北の漁船に手を出した』と言われるのではと考えてきちんと対応できずにいる」と指摘した。
北朝鮮のこうした脅しが、伝統的に挑発地域だった西海(黄海)ではなく東海(日本海)NLLで行われれている点に注目すべき、という意見も出た。韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ事務局長は「北朝鮮は西海で、漁船がNLLを侵犯するという手法で脅威をあおっておいて、漁船を口実として延坪海戦や哨戒艦『天安』爆沈事件などを起こした。東海でも漁船漂流などを手始めに、北朝鮮の突然の挑発が発生することもあり得る」と語った。
梁昇植(ヤン・スンシク)記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/25/2019062580039.html
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2019/06/25 10:24