0001右大臣・大ちゃん之弼 ★ 転載あかん
2019/03/12(火) 16:16:48.15ID:CAP_USER日航は東方航空と提携している。路線調整や営業面まで踏み込んだ協力を進めており、2018年8月に両社が開いた記者会見では植木義晴会長が航空機の模型を手に馬氏と記念写真に納まった。
中国政府や共産党の思惑で、国有企業の経営陣は簡単に代わる。中国工商銀行で会長に相当する董事長だった易会満氏は1月末に証券監督当局の主席に「昇進」した。開催中の全国人民代表大会(全人代)では証券市場の振興策を得意げに語った。今は中国企業が18年度の決算をまとめる時期だが企業の事情など考慮せずにトップは交代する。
中国石油化工(シノペック)の貿易子会社は原油取引に絡み70億元(1150億円)超とされる損失を出した。停職処分を受けた人物には企業内に設置された共産党組織のトップである書記も含まれた。社内の党組織は経営に直接は深く関与しないのが建前だが、処分を受けるほどの立場にあったことを裏付ける。
東方航空、工商銀、シノペックは政府が直轄する「中央企業」の一角だ。習近平(シー・ジンピン)総書記が「党政軍民学、東西南北中、一切を党が指導する」と語ったからには、党の意向の前に少数株主の利益など顧みる余地はない。中国企業への投資を考える投資家に注意してもらいたいのは、最近は民営企業に対しても党の圧力が露骨になっていることだ。
2月初め、中国最大規模の民営投資会社とうたう中国民生投資が債務不履行を起こした。18年9月末で3000億元(約5兆円)超の総資産を持つ巨大企業が、30億元の社債の手当てにつまずいた。
民生投資は中国北西部の寧夏回族自治区でメガソーラー、カンボジアでは工業団地の造成に取り組む。習指導部が掲げる貧困撲滅や一帯一路の忠実な実行部隊として振る舞ってきた。突然の債務不履行の背景は明らかではないが、地銀に相当する農村商業銀行の中の1行が貸しはがしに動いたとの観測が流れる。
農村商業銀行が単独で動いたとは考えにくく、中央から何らかの指示か指導があったと考えるのが自然だ。1カ月もたたないうちに民生投資は上海の一等地を手放した。投げ売りに近い値段で土地を手にしたのは上海市系の国有企業、緑地控股集団だった。
政府主導で準備が進むハイテクベンチャー向けの新市場「科創板」では、地方政府系の投資ファンドが上場候補の企業に先んじて投資する事例が散見される。もともと中国の株式市場は国有企業の資金調達が目的だが「党の党による党のための市場」という実態は隠そうとしてきた。全人代を開催中である今はそうした配慮も薄れる。19年に入り世界で有数の上昇率となりながら、市場関係者からは中国株の長期保有を勧める声はあまり聞こえてこない。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42291620R10C19A3DTA000/
日本経済新聞 2019/3/11 21:45