【マニラ=遠藤淳】フィリピンの国軍と警察は30日、南部スルー州でイスラム過激派組織「アブサヤフ」の掃討作戦を実施した。ロレンザーナ国防相が明らかにした。大聖堂で27日起きた爆破テロに関わったとして、ドゥテルテ大統領がアブサヤフとの全面戦争を宣言していた。
地元メディアによると、警察が早朝にアブサヤフの拠点を急襲。銃撃戦となり、軍が攻撃ヘリコプターで空から援護した。アブサヤフのメンバー1人が死亡したという。
爆破テロはミサの最中だった大聖堂で発生し、2回の爆発で21人が死亡、100人前後が負傷した。ドゥテルテ氏は28日に現地を訪れ、アブサヤフによる爆破テロだとして壊滅を軍に指示した。アブサヤフの勢力は300〜400人とみられる。
スルー州は2022年設立予定のイスラム自治政府への編入が決まっている。だが、同州を拠点とするアブサヤフは分離・独立を強硬に主張し、自治政府に反対している。大聖堂で起きた爆破テロは、自治政府の設立を妨害する狙いだったとの見方が出ている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4067759030012019910M00/
日本経済新聞 2019/1/30 19:15
大聖堂で起きた爆破テロの犠牲者を悼むドゥテルテ大統領(中央、大統領府提供=AP
地元メディアによると、警察が早朝にアブサヤフの拠点を急襲。銃撃戦となり、軍が攻撃ヘリコプターで空から援護した。アブサヤフのメンバー1人が死亡したという。
爆破テロはミサの最中だった大聖堂で発生し、2回の爆発で21人が死亡、100人前後が負傷した。ドゥテルテ氏は28日に現地を訪れ、アブサヤフによる爆破テロだとして壊滅を軍に指示した。アブサヤフの勢力は300〜400人とみられる。
スルー州は2022年設立予定のイスラム自治政府への編入が決まっている。だが、同州を拠点とするアブサヤフは分離・独立を強硬に主張し、自治政府に反対している。大聖堂で起きた爆破テロは、自治政府の設立を妨害する狙いだったとの見方が出ている。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4067759030012019910M00/
日本経済新聞 2019/1/30 19:15
大聖堂で起きた爆破テロの犠牲者を悼むドゥテルテ大統領(中央、大統領府提供=AP