今年8月に北朝鮮の太永浩(テ・ヨンホ)元駐英公使と脱北者団体「自由北韓運動連合」のパク・サンハク代表を「逮捕」するとして、「決死隊」を結成して活動したメンバーのうち1人の身元が特定された。ソウル松坡署は今月13日、パク代表の逮捕を公言して活動したA容疑者を脅迫、名誉毀損などの疑いで、起訴相当の意見を付けて書類送検した。
問題の団体は「パク・サンハク、太永浩逮捕大学生決死隊監獄行き」を名乗り、昨年8月に活動を開始した。同団体はパク代表と太元公使の顔写真が入った「指名手配ビラ」を作成し、街頭に張ったほか、ソウル市の繁華街で集会を開いた。手配ビラには「太公使は未成年者強姦(ごうかん)犯」「パク代表は後援金を横領し、わいせつ物を流布した犯罪者」などといった記述が含まれていた。
警察によると、同団体のソーシャルメディアへの投稿には、「必ずパク・サンハクを捕まえるという意図で実践していく」といった記述があった。警察はこうした内容が恐怖心を誘発する脅迫に当たると判断した。また、「パク代表は後援金を横領し、わいせつ物を流布した」とした点が名誉毀損に当たるとした。
同団地の活動は、11月21日に「ソウルでの南北首脳会談妨害勢力を制圧する」などと活動を始めた「白頭守護隊」と似ている。白頭守護隊は太元公使とパク代表に加え、自由韓国党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)前代表ら8人も対する指名手配ビラをまいた。太元公使には「民族反逆者がどんな最期を迎えるか知ることになる」などとメールで脅迫した。保守政党の大韓愛国党は10日、「白頭守護隊を脅迫罪、国家保安法違反などの疑いで検察に告発する」と表明した。
チョン・ウヨン記者
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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2018/12/20 09:18