コーロン生命科学は19日、骨関節炎治療剤「インボサ」について、米製薬会社ムンディファーマと日本市場への技術輸出契約を結んだと発表した。インボサはひざの関節炎の遺伝子治療薬としては世界初で、19年にわたる開発の末、昨年7月に韓国で新薬販売許可を取得した。
契約規模は6677億ウォン(約666億円)で、うち返還義務がない契約金は300億ウォン。残額は製品の許可、販売まで段階的に受け取ることになる。コーロン生命科学によると、韓国の国産医薬品の特定国家への技術輸出としては、過去最大規模だという。ムンディファーマは日本でインボサが発売されれば、15年間の独占販売権を持つ。
コーロン生命科学は今回の契約でインボサの日本進出に関する懸念を解消できたと説明した。日本の田辺三菱製薬は昨年12月、臨床試験用の試料生産先変更を事前に通告しなかったとして、5000億ウォン規模のインボサの技術輸出契約を破棄した。コーロン生命科学の李愚錫(イ・ウソク)代表は「今回の技術輸出契約規模は昨年の田辺三菱製薬との契約規模を1700億ウォン上回った。ムンディファーマが日本市場でインボサを商品化する可能性をさらに高く評価した結果だ」と説明した。
インボサは現在国内外で急速な成長を見せている。インボサによる韓国での施術件数は昨年10月時点で2200件を超えた。コーロン生命科学は軟骨細胞に再生遺伝子を注射すれば、1年から2年にわたり痛みが軽減されると説明した。海外では昨年7月に中国海南省にインボサを輸出する2300億ウォン規模の契約を結んだ。
李永完(イ・ヨンワン)科学専門記者
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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2018/11/20 08:34