【北京=原田逸策】中国国家統計局が14日発表したマンションや工場の建設など固定資産投資は、2018年1〜8月の累計で前年同期比5.3%増えた。伸び率は1〜7月(5.5%)から小幅に縮小し、統計を遡れる範囲で最低を更新した。道路や地下鉄などインフラ投資の減速が続いている。
1〜8月のインフラ投資は前年同期比4.2%増で伸び率は1〜7月(5.7%)から縮小した。共産党は7月の中央政治局会議でインフラ投資を積み増す方針を示したが、減速傾向に歯止めがかかっていない。民間投資は8.7%増えた。不動産の投資が堅調だ。
8月の工業生産は前年同月比6.1%増えた。伸び率は7月(6.0%)から小幅に拡大した。化学繊維や鋼材は堅調だが、パソコンや自動車は振るわなかった。米国との貿易戦争で新規受注に陰りが出ており、今後の動向が注目される。
百貨店やインターネット通販の売上高を示す社会消費品小売総額は8月に前年同月比9.0%増えた。伸び率は7月(8.8%)から拡大した。日用品や家具は伸びたが、自動車や家電は振るわなかった。
ソース
日本経済新聞 2018/9/14 11:42
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35360740U8A910C1MM0000/