北朝鮮の金正恩党委員長はトップ就任以来、国内視察だけでなく外国訪問でもミニスカートの夫人同伴など金日成‐正日時代には考えられなかった“開放政策”を採り入れてきた。
「ところが、昨年初頭から平壌など主要都市の大きな交差点では、特別な制服に身を包んだ2〜3人組の中年女性の姿が頻繁に目撃されるようになりました。彼女らの正体は『朝鮮社会主義女性同盟』傘下の『糾察隊』で、その任務は、服装や頭髪を取り締まることです。小脇に分厚い規則集を抱えており、その規定に違反している者がいれば、その場で制止して尋問されます。女性のズボン着用は最近では許されるようになっていますが、裾をたくし上げることはNG。ミニスカートも許されるようになりましたが、膝上何センチまでと厳格に決まられています。とりわけ重大な違反行為は髪の色を変えることで、加齢によって白髪になる場合を除いて、全国民の頭髪は愛国を象徴する黒で統一されていなければなりません」(北朝鮮ウオッチャー)
規定違反で糾察隊に捕まれば巨額の罰金か、短期間とはいえ強制労働を強いられる。ただし華僑(中国本土から移住した中国人およびその子孫)は、違反していても身分が明らかになった時点で不問になる。
「糾察隊は少なくとも1960年代後半から存在しており、金日成・正日時代は今よりずっと厳しかったのですが、それでも緩い面がありました。2000年初頭には、日本の『ネズミ捕り』のように、いつどこに行ったら糾察隊に出くわすかを大半の国民は把握していて、摘発される恐れのある時間帯に、危険な場所に近づかないようにすることで摘発の網をかいくぐっていたのです」(同・ウオッチャー)
ところが現在の北朝鮮の風紀引き締めは、髪形や服装を超えて拡大解釈され始めた。
「それは『反社会主義的活動』に対する撲滅運動の広がりです。中国からの“不健全”な密輸品などの摘発強化など、最近強まってきた風紀引き締めの動きは、正恩委員長が心変わりした可能性があります。正恩委員長が権力を継承してから『反社会主義的活動』に対する撲滅運動強化が図られたという話はほとんど聞きませんでしたからね」(同)
この夏は北朝鮮にも猛暑が襲った。さすがにノースリーブは見逃してくれたらしい。
https://wjn.jp/article/detail/6729676/
「ところが、昨年初頭から平壌など主要都市の大きな交差点では、特別な制服に身を包んだ2〜3人組の中年女性の姿が頻繁に目撃されるようになりました。彼女らの正体は『朝鮮社会主義女性同盟』傘下の『糾察隊』で、その任務は、服装や頭髪を取り締まることです。小脇に分厚い規則集を抱えており、その規定に違反している者がいれば、その場で制止して尋問されます。女性のズボン着用は最近では許されるようになっていますが、裾をたくし上げることはNG。ミニスカートも許されるようになりましたが、膝上何センチまでと厳格に決まられています。とりわけ重大な違反行為は髪の色を変えることで、加齢によって白髪になる場合を除いて、全国民の頭髪は愛国を象徴する黒で統一されていなければなりません」(北朝鮮ウオッチャー)
規定違反で糾察隊に捕まれば巨額の罰金か、短期間とはいえ強制労働を強いられる。ただし華僑(中国本土から移住した中国人およびその子孫)は、違反していても身分が明らかになった時点で不問になる。
「糾察隊は少なくとも1960年代後半から存在しており、金日成・正日時代は今よりずっと厳しかったのですが、それでも緩い面がありました。2000年初頭には、日本の『ネズミ捕り』のように、いつどこに行ったら糾察隊に出くわすかを大半の国民は把握していて、摘発される恐れのある時間帯に、危険な場所に近づかないようにすることで摘発の網をかいくぐっていたのです」(同・ウオッチャー)
ところが現在の北朝鮮の風紀引き締めは、髪形や服装を超えて拡大解釈され始めた。
「それは『反社会主義的活動』に対する撲滅運動の広がりです。中国からの“不健全”な密輸品などの摘発強化など、最近強まってきた風紀引き締めの動きは、正恩委員長が心変わりした可能性があります。正恩委員長が権力を継承してから『反社会主義的活動』に対する撲滅運動強化が図られたという話はほとんど聞きませんでしたからね」(同)
この夏は北朝鮮にも猛暑が襲った。さすがにノースリーブは見逃してくれたらしい。
https://wjn.jp/article/detail/6729676/