http://news.searchina.net/id/1658721?page=1
日本と中国との間には不幸な歴史があり、今も歴史問題は日中関係に暗い影をもたらしている。日本ではあまり広く知られていないかもしれないが、歴史問題を謝罪するために中国で様々な活動をする日本人も存在する。
中国メディアの今日頭条は1日、中国で歴史問題を謝罪するために活動した日本人の存在を紹介し、「日本人は贖罪のために中国を訪れていたというのに、中国人ときたら日本を訪れては買い物ばかり」だと主張する記事を掲載した。
記事が紹介している日本人は2010年12月に中国で亡くなった日本人男性だ。この男性は医者として活動し、歴史問題に対する贖罪として、山東省済南市で現地の住民に対して無料の診察をずっと続けていたという。10年に死去した際には「医学の研究のために」と、現地の大学に遺体を献体したという。
また記事は、日中戦争の発端となった場所となった北京市の盧溝橋を何度も訪れ、謝罪を続けた日本人男性や、日本での仕事を捨て、出家したうえで中国をはじめアジア各国で長年にわたって贖罪を行った日本人男性の存在を紹介した。
こうした日本人がいるのに対し、記事は「中国人ときたら日本を訪れるのは買い物のため」でしかないと主張し、日本を訪れ、日本で消費を行うことは「国辱を忘れる、恥ずべき行為」であると論じた。
記事は訪日旅行を楽しむ中国人を批判しているが、見方を変えれば多くの中国人は「歴史は歴史として認識しつつも、次の一歩を踏み出している」とも言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)