米国で鎮痛剤として処方される麻薬「オピオイド」の過剰摂取で死者が急増している問題で、トランプ大統領は26日、非常事態を宣言し、連邦政府の全省庁に対策を取るよう指示した。
米政府によると、米国では昨年、オピオイドの過剰摂取で少なくとも6万4千人が死亡。1日平均175人が命を落とし、深刻な社会問題となっている。慢性的な痛みや疲れを解消するため摂取し、依存症に陥る人が続出したのが要因だ。
ホワイトハウスで演説したトランプ氏はこうした事態を「国家の恥であり悲劇だ。全力で対処する」と強調。薬物乱用を防ぐ措置を製造企業に求め、特に問題のあるオピオイドを市場から締め出す考えを示した。
中国から安価なオピオイドが大量流入しており、トランプ氏は11月の中国訪問で習近平国家主席と会談する際、オピオイド問題を「最優先課題に取り上げる」と述べた。
オピオイドはヘロインのようにケシに含まれる成分を使った麻薬。日本などでは激しい痛みの時に限定して処方されるが、米国では製薬会社が売り込み、医療現場で積極的に使われた。(共同)
http://www.sankei.com/world/news/171027/wor1710270009-n1.html
米政府によると、米国では昨年、オピオイドの過剰摂取で少なくとも6万4千人が死亡。1日平均175人が命を落とし、深刻な社会問題となっている。慢性的な痛みや疲れを解消するため摂取し、依存症に陥る人が続出したのが要因だ。
ホワイトハウスで演説したトランプ氏はこうした事態を「国家の恥であり悲劇だ。全力で対処する」と強調。薬物乱用を防ぐ措置を製造企業に求め、特に問題のあるオピオイドを市場から締め出す考えを示した。
中国から安価なオピオイドが大量流入しており、トランプ氏は11月の中国訪問で習近平国家主席と会談する際、オピオイド問題を「最優先課題に取り上げる」と述べた。
オピオイドはヘロインのようにケシに含まれる成分を使った麻薬。日本などでは激しい痛みの時に限定して処方されるが、米国では製薬会社が売り込み、医療現場で積極的に使われた。(共同)
http://www.sankei.com/world/news/171027/wor1710270009-n1.html