韓国の劇団「劇工作所 魔方陣」は、11月4〜12日にソウル・大学路芸術劇場大劇場で演劇「時代はサーカスの象にのって」を上演する。
同名の原作を劇作家のペク・ハリョン氏が韓国社会に合わせて脚色した作品で、戦争が絶えない時代を背景に、米国に対する憧れと反発を8篇の物語で描くオムニバス形式で構成される。
47歳で夭折(ようせつ)した寺山氏は、これまで韓国では評論集「書を捨てよ、町へ出よう」や映画などが主に紹介されたが、演劇でも大きな足跡を残した人物だ。
大学を中退した寺山氏は1967年に演劇実験室「天井桟敷」を旗揚げし、舞台と客席の境界をなくすという考えの下、「青森県のせむし男」など新たな表現様式の実験的な演劇を発表した。
今作の演出は、劇団「新宿梁山泊」代表で在日コリアンの金守珍(キム・スジン)氏が手掛ける。
金氏は「われわれは皆、平和な国を恋しがるが、戦争は絶えず人類社会に存在する」とし、「この時代にサーカスの象を支持する人々がいると信じて、その見えない手が何なのか、誰なのかをこの作品を通じて共に考えてみようと思う」とコメントした。
今回の上演には在日コリアン3世の韓国伝統音楽家、ミン・ヨンチ氏が参加し「幸福の国へ」「エレナになったスニ」「羅城へ行けば」など、時代を代表する韓国の名曲がライブ演奏される。チケットは2〜5万ウォン。
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2017/10/24/0200000000AJP20171024000900882.HTML
![【韓国】寺山修司の演劇が韓国初上演、劇団「新宿梁山泊」代表で在日コリアンの金守珍氏が演出[10/25] ->画像>2枚](http://img.yonhapnews.co.kr/etc/inner/JP/2017/10/24/AJP20171024000900882_01_i.jpg)
公演のポスター=(聯合ニュース)