Record China 2017年10月11日 15時10分
http://news.livedoor.com/article/detail/13733273/
2017年10月9日、韓国で秋夕(チュソク。中秋節)の祝日を含む大型連休中に、常識外れの119番通報が相次いでいたことが分かった。韓国・朝鮮日報が伝えた。
秋夕当日に当たった今月4日の午後9時ごろ、韓国南部の都市・昌原(チャンウォン)の消防本部には、中年女性から「薬局に行きたい」と通報があった。電話を受けた消防士は連休中に開いている病院と薬局を案内したが、女性は「市内の眼科で診察してもらい最寄りの薬局に来たが、処方された薬がない。10キロ先の大型薬局に行かなければならないので、救急車で乗せていってほしい」とまさかのおねだり。消防士は「救急車は救急患者の発生時しか出動できない」と説得を試みたが、女性は「秋夕で渋滞しているのにどうしろというのか?」と「逆ギレ」。その後、消防士の懸命な説得によりようやく納得したという。
今年は秋夕の連休が10日間続き、病院・薬局が閉まっていたために応急処置の仕方を尋ねるなどの119番通報が相次いだという。「お酒を飲み過ぎたので家まで乗せていってほしい」「夫が友達に会いに行ったが帰りが遅い。携帯電話の位置情報を追跡してほしい」などの要求や、秋夕のための料理をしていて「手にやけどをした」「目に油が跳ねた」など、さも緊急事態が起こったかのごとく救急車を要求する通報がそれだ。
無茶な要求に頭を悩ませる消防士が、ネット上で「秋夕当日に受け付けた通報内容」を公開する例も出ている。今月5日にネット掲示板に投稿されたその内容は、「山で携帯電話をなくしてしまった。重要な書類が保存されているので探してほしい」「足が痛いので家まで送ってほしい」「キムチ冷蔵庫の調子が悪いから来て確認してほしい」といったものだ。
しかし、こうした困った通報を防ぐ有効な法律はない。韓国の消防基本法では「虚偽の通報」に対して罰金が科されるのみだ。韓国消防庁によると、119番救助隊が通報電話を受けて出動するも、救急事態ではないため戻って来た件数は2010年の8万3044件から15年には10万9062件に増えている。
この報道に、韓国のネットユーザーからは「パトカーをタクシーのように利用する人も多い」「『出前が遅い』っていう通報もあるらしい」などの実例報告をはじめ、「市民意識レベルが後進国」「これだから韓国は絶対に先進国になれない」「浅はかな考えの人間であればあるほど、自分が職場などの人間関係で受けたストレスを罪のない他人に発散して喜びを感じる」など非常識に対する非難の声が多く寄せられている。
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