「北朝鮮の核問題の原因の半分は金正恩(キム・ジョンウン=写真)の暴走する性格からきている。金正恩が除去されなければ、継続して進められるだろう」
南成旭(ナム・ソンウク)高麗(コリョ)大学統一外交学部教授は6日、国会で開かれた自由韓国党の安保議員総会に出席し、このような見解を示した。南教授は、国家情報院傘下の研究機関である国家安保戦略研究院長を務めたとき、金正恩について調査してまとめた報告書の一部を公開した。2010年頃、同研究院は金正日(キム・ジョンイル)の後継者に指名された金正恩の実体を把握するための調査を1年かけて行った。
南教授は、金正恩がスイス・ベルンで留学していた時、平壌(ピョンヤン)にいる交際女性との通話内容を公開した。南教授は、「(1999年)当時、15歳ほどの金正恩には1歳ほど年上の交際女性がいたが、若い年でタバコを吸っていたので、交際女性から『タバコ止めたら』と言ったら、電話で暴言を吐いた」と伝えた。こうした金正恩の性格をもとに、「今後(彼が)王になれば、大変複雑になりそうだと予想した。当時の予想が外れることを願ったが、残念なことに現実になっている」と説明した。南教授は、東亜(トンア)日報の電話取材に対し、「口にし難い暴言を吐いた」とし、「普通の若いカップル同士の会話では考えられない乱暴で暴力的な性向が浮かび上がった」と話した。
日本の大阪に住む金正恩の周辺人物も調べた。金正恩の実母高英姫(コ・ヨンヒ)は在日出身だ。南教授は、「金正恩の母方の祖母であるコ・ギョンテクは1950年に日本に渡り、大阪には金正恩の8親等の親族がいた」と明らかにした。当時、同研究院は金正恩が周辺の人々と交わした会話内容を再現し、これをもとに知能指数(IQ)を算出した。南教授は、「IQは平均以上だった」と話した。
南恐怖は金正恩が後継者に選定される過程も公開した。金正恩は2009年8月、脳卒中で倒れた後、後継者について悩んだ。長男の金正男(キム・ジョンナム)は10歳以降、3ヵ月以上を平壌で住んでいなかったし、金正哲(キム・ジョンチョル)は交通事故の後遺症で女性ホルモン過剰症があった。結局、金正恩が後継者に決まった。
金正恩が核兵器開発を継続して推進するだろうと、南教授は予想した。南教授は、「金正恩が粛清と挑発の歴史の中で、3代世襲後に独自色を出している」とし、「核とミサイルは大変立派な手段になった」と話した。金正恩が金正日とは違い、核実験書類に署名する場面を公開したのも、北朝鮮を実質的に支配していることを内外にアピールする狙いがあると分析した。
朴訓祥
http://japanese.donga.com/Home/3/all/27/1052704/1
Updated September. 07, 2017 09:50