首相は同日夜、米国のトランプ、ロシアのプーチン両大統領と相次いで電話会談し、国連安全保障理事会での制裁を強化した新決議採択に向け、対応を協議した。
日米首脳は、国際社会の強い決意を北朝鮮に示し、強い圧力をかけなければならないとの認識で一致した。トランプ氏は「今回の暴挙は見過ごすことができない」と批判。首相も「許されざる暴挙だ」と応じた。
核実験前の電話会談でも、韓国を含めた3カ国による圧力強化で一致。安保理での新決議採択に向け、制裁強化に慎重な中国、ロシアへの働き掛けを強めることを確認した。今月下旬に国連総会に合わせ、米ニューヨークで会談することでも合意した。1日に2回の電話協議は異例だ。
日ロ首脳間では、北朝鮮の核実験が深刻な脅威であるとの現状認識を共有し、緊密に連携することで一致した。首相はプーチン氏に対し、「新たな強力な安保理決議が不可欠だ」と伝え、国連安保理での協力を要請した。
首相は核実験を受け、「わが国の安全に対する、より重大かつ差し迫った、新たな段階の脅威だ」との声明を発表した。記者団には「国際社会と連携して断固たる対応を取る。世界の平和を守るために国連の強い意思を示さなければならない」と語った。
菅義偉官房長官は記者会見で、気象庁がマグニチュード6.1と推定した今回の核実験が「過去と比較してはるかに大きかった」と指摘。北朝鮮が発表した水爆実験だった可能性も「否定できない」と語った。
安保理に緊急会合開催を要請したと説明し、制裁強化については「石油の取引規制を含め、さまざまなことが選択肢になる」と述べ、中国、ロシアに建設的な対応を求めた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017090300271&g=prk
「北朝鮮の暴挙見過ごせない」首相、米ロ首脳と電話会談
北朝鮮の核実験を受けて安倍晋三首相は3日深夜、首相公邸で米国のトランプ大統領、ロシアのプーチン大統領と相次ぎ電話で会談した。安倍首相は終了後、記者団にトランプ大統領と「北朝鮮の暴挙は見過ごすことができない」との認識で一致したと説明した。
トランプ大統領との電話は核実験実施前に続きこの日2回目で、約10分間。安倍首相は「国際社会が強い決意を持って、北朝鮮に対してこれまでになく強い圧力をかけていかなければならない、との認識で一致した。日米は100%共にあることを改めて確認した」と記者団に説明した。
その後、プーチン大統領とは約15分間にわたって電話で協議。安倍首相は「北朝鮮の暴挙は深刻な脅威であるとの現状認識を完全に共有した」と説明。「私から国連安保理(安全保障理事会)において協力していこうということを申し上げた」と明らかにした。
http://www.asahi.com/articles/ASK94020MK93UTFK01F.html
![【政府】核実験強行で北朝鮮に抗議、制裁強化図る=安倍首相「北朝鮮の暴挙見過ごせない」 米ロ首脳と相次ぎ電話会談[9/04] [無断転載禁止]©2ch.net YouTube動画>1本 ->画像>2枚](http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20170903002626_comm.jpg)
国家安全保障会議を終え、記者の質問に答える安倍晋三首相(右)=3日午後6時10分、池田良撮影