河野外務大臣は、1日午後、中国の王毅外相と電話で会談し、国際社会として、北朝鮮に対する圧力をさらに強化する必要があるとして協力を求めたのに対し、王外相は、外交的な手段で問題を解決すべきだとする中国の立場を説明しました。
河野外務大臣は、1日午後3時半すぎからおよそ40分間、中国の王毅外相と電話で会談しました。
この中で河野大臣は、北朝鮮が日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したことについて、「これまでにない深刻かつ重大な脅威であり、断じて容認できない」と述べました。
そのうえで河野大臣は、「国連安全保障理事会の制裁決議を厳格に履行していくことが重要であり、今は、国際社会として、北朝鮮に対する圧力をさらに強化する必要がある」と述べ、中国にさらなる対応を求めました。
外務省幹部によりますと、王外相は、これに対し、外交的な手段で問題を解決すべきだという中国の立場を説明したということです。
そして、両外相は、朝鮮半島の非核化は日中共通の目標だとして、引き続き、国連安保理の場を含め、緊密に連携していくことで一致しました。また、両外相は、日中関係についても意見を交わし、外相間の対話を強化し、関係改善をさらに進めていくことを改めて確認しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170901/k10011122911000.html
繊維貿易制限も検討=北朝鮮制裁で政府
政府は、挑発行為を繰り返す北朝鮮に対する国連安全保障理事会の新たな制裁決議に、北朝鮮からの繊維製品の輸出制限を盛り込む検討に入った。
北朝鮮にとって、繊維は石炭などに次いで主要な輸出品となっており、外貨の獲得源に打撃を与える狙いがある。政府関係者が1日、明らかにした。
北朝鮮が日本上空を通過する弾道ミサイルを発射したことを受け、政府は北朝鮮への圧力強化策として、米国と連携して新たな安保理決議の採択を目指している。
既に(1)北朝鮮への石油輸出制限(2)北朝鮮労働者の海外での就労規制強化−も検討項目に挙げられており、制裁メニューは繊維製品を加えた3本柱となりそうだ。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017090101145&g=prk