日本人にとってはごく当たり前のことでも、中国人にとって驚きに値することは少なからず存在する。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本で暮らす中国人の手記を掲載し、「日本で暮らし始めてから、日本にはあらゆる場面で規律とルールがあることを深く実感している」と伝えた。
どのような目的で日本に滞在しているのかは不明だが、留学にしろビジネスにしろ、日本で暮らし始める際には日本の銀行で口座を開設したり、携帯電話を契約したりする必要があるが、こうした各種手続きにおいて、この中国人は日本と中国には大きな違いがあることを実感したようだ。
記事は、日本の各種手続きは中国より「時間がかかることがある」と伝える一方、それは日本人が「仕事をサボっているからではない」と指摘。日本人のサービスや接客態度は素晴らしく、真面目に仕事に取り組んでいるのが見て取れるとし、それでも手続きに時間がかかるのはそれだけルールや規則が多いためだろうと論じた。
この中国人にとって、日本はやはり歴史問題などで「複雑な感情を抱かざるを得ない国」であるようだが、その一方で「中国にとって日本は近代化、現代化において非常に重要な役割を果たした国」だと指摘。
蒋介石や周恩来、魯迅といった中国の政治家や思想家はかつて日本に留学した経験を持つとしたほか、現代中国語には日本語から翻訳・導入された言葉が山のようにあると伝え、日本は中国の現代化において「師」のような役割を果たしたと論じた。
また記事は、日本で暮らすことで「日本がなぜ明治維新に成功し、戦後の廃墟から速やかな復興を遂げることができたのか、よく分かった」と伝え、それは日本人が真面目だからだと指摘。
中国人のように敢えてルールを破ろうとする日本人は見られず、日本には誰もがルールや規則に則って行動する秩序があるとし、「こうした目には見えない日中の差こそ、最も恐るべきものである」と伝えている。(編集担当:村山健二)
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