【ワシントン=海谷道隆】マティス米国防長官は31日、相次ぐ弾道ミサイル発射などの挑発を続ける北朝鮮について、「現状では我々は北朝鮮と対話はしない」と言明し、圧力強化が重要との認識を表明した。
国防総省で記者団に語った。
マティス氏は、外交的解決を目指す姿勢を貫いているが、現時点では対話よりも圧力を優先すべきだとの立場でトランプ大統領と一致していることを強調したものだ。
トランプ氏は8月30日、ツイッターで「対話は解決策ではない」と表明していた。マティス氏も同様の立場を示すことで、北朝鮮への圧力強化を目指す政権の断固とした姿勢を打ち出した。
強硬姿勢が目立つトランプ氏と、軍事的措置に慎重なマティス氏との間で不一致が生じているとの見方を打ち消す狙いもあるとみられる。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170901-OYT1T50071.html