国際オリンピック委員会(IOC)のグニラ・リンドベリ調整委員長(70)=スウェーデン、写真=は31日、「平昌は全世界を迎える準備ができた」と語った。しかし、平昌冬季五輪の「遺産」となる競技場の事後活用問題については遺憾の意を示した。
リンドベリ委員長は同日、アルペンシア・コンベンションセンターで、来年開催される平昌冬季五輪とパラリンピックの準備状況を点検する第9回IOC調整委員会を開いた。これは五輪前で最後に行われるIOCの公式点検手続きだ。
同委員長は記者会見で「五輪は韓国が誇りを持っているものを世界に知らしめる絶好のチャンスだ」と述べた。
しかし、これと同時に事後活用の問題点も指摘した。リンドベリ委員長は「(平昌組織委員会が五輪)招致時に公約した競技場事後活用計画は7年間可視化されていない。一部競技場の事後活用計画はまだ確定していない状況だ」と言った。
IOCは近年、「浪費する五輪」に対する批判を意識し、競技場などの効率的な事後活用計画を強調している。
同委員長は「7月末までに競技場の事後活用計画が策定されることを望んでいたが、まだ策定されていない。地方自治団体や政府にも事後活用計画を提供してほしいと再度お願いした」としている。
今回の平昌五輪には12の競技場が使用されるが、このうち6カ所は新設、残り6カ所は補修・改装して使用する。
同委員長は、競技場施設や交通に関しては「高速鉄道の珍富駅(江原道平昌郡)を視察したが、首都圏の人口移動に便利なだけでなく。訪れるすべての観戦客にも大きな助けとなると思う」と満足している様子だった。
平昌=チョン・ビョンソン記者
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